桃色旅行記の目次
       

 

 

 

リンリン



少し寒い教会内。

プロンテラには教会はいくつかある。

ここ、メアラ教会は比較的小さい教会である。


マーロウ「で、あるからして、
その時にアマテラスが『ヤマトキ』なるものを書い、、」

目の前に鼻ちょうちんを出してうつらうつらしているマジシャン(初心者魔術師)がひとり。

こら!

「リンリン(琳々)!」

リンリン「ほげ?」

ガタッ!

勢い良く立ち上がる「リンリン」と言う少女。


お、お父さん!

「ご、御免なさい。よ、予習して寝不足で、、」

フーッ
鼻から息を吐くマーロウ。

「アマテラスが書いた「ヤマトキ」の中の、、皇帝の名称名は?」

片手に本を持ち、腰に手を当ててマーロウが聞く。

て、てん、、のう。です。
とリンリン。

マーロウ「敬称は?」

リンリン「陛下、です」


マーロウ「一番最初の皇帝、の名前は」

「ジンムです」


マーロウ「○○で30分狩りしたのと、○○で1.5時間狩りしたのとで生じる経験値の差は?」

2540ポイントです。

正解。
「一番新しく出た武器・防具の名称全部言え」

※△◆!☆;%¥:「」◆!☆%;:「※△




(10分経過)


マーロウ「何だ、全部完璧じゃないか」

リンリン「よ、予習したかr、、」

さすが私の娘だ。んー、ちょっと頑張って勉強すればかなり凄いぞ?

(間)


賢人?
リンリンがびっくりして聞く。

「うむ。レンレンというソウルリンカー(霊魂操り師)を知っているだろう。
あの人を支えて、、助ける。ことがな・・・」

リンリン「きゃーあ、あの人好きー!」
両手を上げるリンリン。

その子供っぽさに引きながら、、マーロウは言った。

「いずれな・・・」

必ず壁にぶつかる時が来る。
レンレンは。

リンリンが、、我が娘が助けになれれば。
余り考えないようにしつつ、そっと希望の炎を灯らせるマーロウ。

ちなみに血の繋がりは無く、義理の父娘である。


・・・

その日、或る有能魔術師の部下試験日だった。

まだマジシャンのくせにリンリンはその試験を受けた。


モロン(魔栄)「姿勢はいいな」

有能魔術師の名前は「モロン」と言った。

最高レベルの魔術師で、かなりの権力者(実力者)だった。
ウィザードギルドで。

何故、マジシャンがここに・・・。
受験生のウォーロックたちは驚くやら引くやら。

ウォーロックとは魔術師の最上位職である。


1、適正検査
2、筆記
3、論文
4、実技
5、面接


ガクッ
リンリンは「4」で力尽きた。

受験生たちは無視して試験を続けていった。


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馬紙山。マージーシャン。

もうすぐひとつ上の「ウィザード」になれる。と頑張っていたリンリン。


モロン「こら!!」

ものすっごい罵声が響く。

余りの凄い声にそのままドスッと座り込んでしまったリンリン。

「おまえは受かったんだ。何故俺のとこに来ない!」

キンキンキン

女の子座りをして目を星にしながらモロンの方を向く。

うえ"?

試験後に「合格通知」が家に届くがまさか自分が受かるなんて思わなかったリンリンは
当然そんなもの確認していない。

え?おと、、おと、、

お父さん、マーロウが確認しているはず。あれ?と思う。

どうやら今日届いたものらしい。

『おまえは受かったんだ!』


モロン「おまえのような部下を求めていた。さっさと俺の元に来い!」

ガバッと立ち上がり、タッタッタッと走ってモロンの元に行くリンリン。

「あ、私まだマジシャ、、」

モロン「何でじゃあ試験受けたんだよ」

リンリン「(こ、怖い)」

ひゅうぅぅうぅ~~

さっむい風が吹く。

馬紙山は高い所にあるため、かなり寒い。


姿勢が良い、目力が有る。

モロン「それ『さえ』あれば良かった。他はダミー」


・・・

そして、
地獄のスパルタの後、数ヶ月後にウォーロックになったリンリンであった。



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