桃色旅行記の目次
       

 

 

 

桜・・・



引き続きクルーズ。


・・・

グイシーはしばし沈黙した。


ずっといられないのがとても悲しいのである。

いつの間にか夜になった。


グイシー「さ、寂しい、よ・・・」


ロンダー「すぐ帰って来るよ」
少し呆れ顔のロンダー。


ぎゅううぅぅ
再度ヤオ人形を締め付けるグイシー。

「アイポン(この世界のiPhone)でぇ、Candy Crush Sodaやろうねぇ」

ふたりの、唯一のコミュニケーションツールだ。

ロンダー「もう、1010面まで行ったぞ」

グイシー「ま、まだ472面だ・・・」


(・・・)


ざざざ~ん

ざざざ~ん


その夜、グイシーは船から海を眺めてぼ~っとしていた。



ガタッ

ロンダー「そんな悲しい曲歌うなっ」




恋は直撃してきた、何の前触れもなく。
まるで 恐ろしい何かのように…





人々は私に言った、あなたは空想している、と。



グイシー「夢みたい、なの。
この夢・・・終わって欲しくない」

・・・
グレートブリテン島・・・あの物語の島、、その言語か。
・・・博識だな。
ロンダー「イングリッシュ、か」


グイシーはロンダーをとても想っていた。

いつも離れる時に泣くので、ロンダーはなだめるのにいつもひと苦労する。

グイシー「あなたは素敵だから、、変な誘惑とか。
すごくイヤ!」

(略)

ぶつかるようにグイシーは抱きついた。

(略)
(泣きすぎ)


ロンダーは手馴れた感じでパンフレットを差し出した。


カサ・・・

桜風さくらんぼ

グイシー「ジュース」

さくらんぼジュースはグイシーの大好物で、大層高級品だ。

離れる時の機嫌取りでいつもロンダーがリヒタルゼン(企業都市)で仕入れるのだ。

「桜風・・・」

最新作のようである。

グイシーはしばし静止した。


「どうした」
・・・
グイシー「桜・・・」

グイシーは顔を上げる。

桜。

「桜って綺麗ね」

ロンダー「?」


桜の精のような超常現象少女、レンレン。
彼女といつか出会うかのような、そんな瞬間。
それがこの時に存在した。

ロンダーとグイシーが消滅する、前の話である。
もちろん、モロンとリンリンで生まれる前である。


この頃はグイシーは頼りなく、はかなげな感じであったが、
消滅後に天界に上げられてたくましくなった。



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