桃色旅行記の目次
       

 

 

 

アイユー



ヤオ(妖)家。
ウィザードの名門の一族である。

ヤオ家の有力一族の長子、アイユー(愛羽)
彼女は知力も体力も普通より劣っていた。

家族の愛情が欠落していたのである。
使用人に育てられた彼女は、いつも心を閉ざす暗い子になった。

或る時ぬいぐるみの竜が(竜?)しゃべった。
「アイユーちゃんはもし頑張ったら誰にも敵わない位すごいウィザードさんになれるよ」

ハッ

アイユーはぬいぐるみを落とした。

ロン(竜)「本当にそう思うよ?」

暗いアイユーは驚くこともなく湿った感じでその言葉を受け入れた。



使用人、エアリー「いやあぁ、ふわふわのスカートがぁあぁっ!」

一気にきわどいミニスカートを履き、剣士の軽装を着るアイユー。

城の傍にある薬草ハウスの薬草を混ぜ合わせ(知識も無いのに)
栄養ドリンク代わりにした。



森の奥に行き、

2ヶ月くらい掛けて森の中に小さな小屋を作り、
必要なものをたくさんそこの小屋に運んで行くアイユー。


それらを用意するのも2週間くらい掛かった。


アイユー「今から宇森様(とてつもなく広い森。読みは「いえもりさま」)に
入る。修行のために行く。
留守を頼む」


・・・



体の弱いアイユーを心配する召し使いと執事たち。

A「一途な方だから・・・」
B「やりだしたら聞かないのでしょうねぇ」
エアリー「わ、私、信じてる」

(エアリーは一番アイユーと仲の良い召し使い)



深夜の森。

「(あ"、、ざっそくごわい・・・。
はっ ふっ)」

目が回りそうになるアイユー。



・・・

1週間後。

召し使いたちがアイユーを心配して探しに来た。


「アイユー様ー、アイユー様ー!」

「栄養のあるものを持って来ました」

「アイユー様ー!」


エアリー「ひっ!」

小屋と思われるところの近くにいたのは黒っぽい服?をまとった人間?
(ゴミ袋っぽい)だった。


それからも・・・


使用人の助けを一切拒否し、謎の修行に明け暮れるアイユー。(怪しい・・・)


彼女は、
ウィザードになる前の段階として、
「鋼鉄の肉体」を作り上げたかったのだ。

「体力も魔力も弱いなら、どちらも強くなりたい」
との願いからだった。


バタッ
アイユーは四つんばいになった。



「この世界ごと斬れれば、、いいの。・・・?
力って何のためにあるの
能動的に力をつけてきたいと思ってきたけど
・・・受動的につけて
・・・そう諦めて。

・・・

能動的に倒したい!
叩き斬りたい!
腹が立つもの!」


キンッ!


バサッッ・・・


アイユー「あ・・・」


大木が斬れた。



3ヶ月。
1年。



アイユーは血だらけになりながらレベルを上げた。



エアリー「私、我慢できません。アイユー様が心配です。
私ひとりでも行きます。」

食料や様々な役に立つ材料などを持って行っては散々拒否され続けてきた
召し使いたち。


ユウナ「さすがにやばいよね」
エアリー「・・・鼻の利く犬とかを連れて行きましょう!」


とうとう宇森様でひたすら修行をしているアイユーを心配し、
総出で森の中に入って行った召し使いたち。

ちなみに両親はアイユーを忘れていて、別国へ仕事やら享楽やら娯楽ごと勤しんでいた。



森のしっとりとした香り。


ユウナ「絶対やばいって。どうしよう!」



シャアアァァァ!

案外すぐに見つかった滝。
の傍にいる女性。

灰色のボロ?のようなものをまとい、次々と敵をやつける。

シンッ!

ビンッ!!


ユウナ「滝、斬ってる」


ピシャアァァ.....


鎧は全て滝が流し、
女性は全裸になった。

くる

アイユー「ご苦労。今から城に帰る」



現代ファンタジーのオンライン小説 | ものもの



BACK「癒々」  NEXT「癒し?NO」


WEB CLAP  ひとことでいいですよ。&感想書き逃げ大歓迎同盟