何かの
ポセイドン『フェイヨンの『グイシー(気妃)』を頼れ。
たまに天界から降りてくる天人じゃ
彼女なら必ず癒してくれるだろ』
気が付くと3人とも、イズルードからプライベート客船で行ける島、メリクリン島の浜辺に横たわっていた。
シャノン『ずいぶんリアリティのあるメルヘン・・・』
セシリア『特別なところなんだろうか』
レンレンは、メルヘンの世界ではなくて本当の秘密?的な世界であることが、ふたりにバレてなくて良かったと安堵の胸を下ろした。
数日後。
セシリアが難ゲーム『ロンロンナイト』をクリアした、ということで
国王が豪華なパーティを企画した。
セシリアは主賓として招かれ(どんだけゲーム強いんだ)
竹馬の友のシャノンも勿論招かれた。
セシリア『行かないのか!』
シャノン『フェイヨンですかね』
うん!
元気な返事をして、レンレンはフェイヨンに向かって行った。
・・・
空を見上げた。
危険人物A判定の私が
ふ 負ける訳ないしー
ふん・・・
精神って。。案外弱いのかな
・・・面倒臭い。
あれから1ヶ月も経ってないのに
ゆらり
レンレンは、ぐらり、、と揺れた。
「(え?あ・・・)」
うっすら視える何かの映像。
レンレン「うっう、、うっ、、」
ふらふらしながら樹を見つけ、、座るレンレン。
リンリン『モロンさんのばか!!!
私じゃとても無理です!
無理!!
この分野は』
しーんとしたとある、魔術師ギルドの一室。
モロン『・・・リンリン』
リンリン『お願い。誰か別の人を!
私はこの分野は無理です。将来絶対何かが壊れる。うっう~~~うっ~~!(泣)』
・・・
しばしの時間後。
涙を拭き、リンリンは言った。
『お願いです。お願い。私に『コンペイトウ(一番魔術師ギルドで簡単な任務)』をやらせて下さい』
モロン『・・・コンペントウ・・・』
じゃないとう
リンリン『私壊れちゃうよう、、、(じわっ)』
くるっと背を向け、遠ざかるモロン。
・・・
ハッと我に返るリンリン。
リンリン『ご、御免なさい
お見苦しいところを。
し、失礼します』
見苦しい。
モロン『っていうか気持ち悪い。
態度、考え方、訴え方、姿勢、・・・最低だ。それでもオレの部下か』
ビクッ
リンリン『ず、ずみまぜん。以後気を付けます!』
敬礼のポーズをするリンリン。
ガタッ
ドアを出て行こうとした瞬間だ。
モロン『リンリン』
『俺が全部やるよ
やれないなら俺に頼れ』
リンリン『え』
モロン『じゃないと俺が『部下を教育できない莫迦』の烙印を押されるからな』
少し・・・地震が起こった。
地震を無視するふたり。
『おまえのためなら何だってしてやる』
『世界だって
何でもしてやるよ
分かった?あ?
死ねよ
もう泣くな。
ブスが余計ブスになる』
だからもう行け。
もう今日はいいから。
部屋から出て行け。
リンリン『モロンさん、、抱き付いていいですか?』
・・・
返事を待たずに
抱き合った。
ふたりは、不思議な感覚を覚えていた。
モロン&リンリン『・・・?・・・?』
レンレンはしばしボーッとした。
あ、、
「(例の人(天人)がが見せた幻影なのね
何かのメッセージ・・・
まさかあのふたりは・・・)」
?
「(あのふたりが何かのキーワードとか・・・)」
ドドドドドッ
突如かなりな地震が起こった。
レンレンはそのまま草むらに寝っ転がって、その揺れを楽しんだ。
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