アルナベルツ教国
女神フレイヤを崇拝する宗教国家。 その国土の大半は荒地だが、首都ラヘルだけは豊かな緑に包まれている。
ふたつの都市・ラヘルとベインスには、女神フレイヤを奉る施設が多く、信仰の深さを物語っている。
教皇は幼い子供のため、「大神官」と呼ばれる一部の人々が国を運営している。 最近、武力で他の国を征服しようと目論む”過激派”の動きが目立ち始めているようだ。
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アルナベルツ教国の首都 ラヘル
女神フレイヤを崇めるアルナベルツ教国の首都「ラヘル」。 アルナベルツ教国は、シュバルツバルド共和国リヒタルゼンの西にあり、 その国土のほとんどが広大な荒地だ。
この国には、空気すら砂の味がする砂漠が広がり、 遊牧民の牧草地が点在し、その中で、首都ラヘルだけが緑に覆われている。
遊牧民の土地だったこの半島は人の手が届かぬ秘境ともいえる地域だったが、 約千年前、内乱(ルーンミッドガッツが言うには)から逃げて来た人々が移住し、飛躍的な発展を遂げた。
高度な錬金術と実現に向けて現状に耐える意志が荒地に水を湛える街を作り上げたのだ。 今のラヘルは、過去のそんな歴史を感じさせないくらいに安穏としている…。
峡谷の街 ベインス
ベインスは峡谷と崖の間に作られたアルナベルツ教国第2の都市。
ここは昔から奇妙な鉱石が取れることで有名だった。 さまざまな種類の鉱石の中でも一番多く取れる鉱石「メタリウム」を、先住民は幸運のシンボルとし、 「メタリウム」を加工した飾り物を売ることで生活していた。
「メタリウム」が金になると知れ渡ると、更に多くの人々がベインスに集まりその結果、 街は賑わい、いつの間にか広大な街へと変貌していった。
街の規模が大きくなると、フレイヤ大神殿はベインスをアルナベルツ教国の第2の都市として認め、 治安を維持するために執政官を派遣した。
蜂の巣のように複雑に絡み合う街、まぶしい日差しと砂の間に風が走る場所。 一攫千金を狙う旅人が故郷を夢見る都市、そこがアルナベルツ第2の都市「ベインス」。
名もなき島
遠い遠い昔、小さなこの島に建物が建ち始め、険しい波を乗り越え人々が集まり、 小さな修道院と村が出来上がった。
地図にもなく、名前もついていない小さな村だったけれど、 青い海の上に立つ修道院と村は、とても美しく平和だった。
誰かが流行り病から逃れようとこの島に住みついた時から、「名もなき島」と世間との関係が始まったが、 訪れるものが増えても島には名前がないままだった。 ただ島内にある「修道院」に導かれるように人々が集まり、建物が増え、果てしない懺悔と祈り、 神への賛美歌が募り、島の時間はゆっくりと流れた。
しかし、罪を悔やまない新たな訪問者の到来により、 島の空気は澱み、真昼の日差しも届かないほど、黒い闇の世界が訪れた。
島の昼は相変わらず美しいが、夜の風景は変わってしまった...。だろう。
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