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6つ目?



アレだぁな

外はしとしと雨が降っている。


ライナス「病(やまい)は医せる(なおせる)が、命(うんめい)は不医(なおせぬ)」

ってやつだな

「まーどっかの受け売りだけどな」


アレクシス「運命」


「病気ならマシなんだがな」
とライナス。

 
うーん とポリポリ頭を掻きながらライナスが(ライナスらしくもなく)丁寧に書いたカルテを見つめる。

 
アレクシスはうさぎさんになってしまった。

いつもならライナスを前にすると「ライナスモード」が隠しコマンド(?)として出現するのに

今日は何かとても普通というか 弱ったうさいさん(うさぎさんの下の位)になってしまっている。


「しかし意味不明だねぇ」

ライナスが言う。
「一緒になってるのに
奥さん、に片想いって」


アレクシス「・・・」


こんな話題、俺らしくない。

気持ちが悪い。
俺に似つかわしくない。

俺はこうあるべきではない


アレクシスは少しおかしくなっていた。

(うん)



ライナスはもちろんだが、アレクシスと美織が「形だけの夫婦」だということを知らない。

ライナスモードになるとライナスに対する闘争心で たまたま美織が隣にいると

僕はすごく幸せなんですアピールをしたいがために 美織を使ってめちゃくちゃデレるということをするので、


ライナスはすっかり「このふたりはすっごく愛し合ってんだな!」と勘違いしていた。
(普通はそうだろう・・・)



ライナスは とても自分を嫌っているというか、自己嫌悪しまくっている顔をしたアレクシスを見て心配になった。


ライナス「奥さん嫌いなのかい」

・・・
 
アレクシス「・・・そうではありませんが 好きでありたくありません」

 
めんっどくせぇ~~、と思うライナス。

勉強ばっかしてきたんだなこいつ(その通り)

「(こいつの思考回路をどうすりゃいいんだ。

どこかを どこかの要らないシナプス(脳伝達神経)をプチプチ切れば、、 )」


ふぅ


要約するとこうだ。

★今までは普通だった。普通に仲が良かった

★何か今までとは違う自分に変わったらしい

★途端に美織がわずらわしくてわずらわしくてムカつく

★だからと言って離れるのは絶対ヤダ

★こういう自分が嫌い。元通りの自分に戻りたい



これがもし、「ラブ・シックネスなら治せるが、運命だったら治せねぇな」


冒頭の言葉はそういうことよ


ライナスは言う。

「コーヒー淹れてくる」
テクテク一時的に奥に引っ込んだ。

 
コンッ
少しして、アレクシスの前にコーヒーカップを置く彼。


アレクシス「あの、こういうのって、神経症みたいなものだと思うのです。安定剤とかあればいいのでしょうか。
精神不安定で、それでこうなっているのだと思うのですが」


「その前に」


奥さんとはうまくいってるの?

喧嘩ばっかしてるとか


アレクシスは答える。
「それはありません」


 

ライナスは頭をひねった。



しばらく考え込んでいたが

「きっかけはある?」
と聞く。



アレクシスは黙っていたが、、

「他の人間を想っていて、、それが思った以上に大きかったから!」
と言ってしまった。



へー
反応の薄いライナス

(ベテラン)


メイさん(美織の生前の愛称)駄目だな、お仕置きしねぇと

・・・パートナー、以外の人間をどう、、いや


「寝取られる男の方も悪いけどな」
ニヤリとしながら言う。


ぼっ
「僕は寝取られてなんていません!」

単純に仲良くされているだけで!



何となく、「うさいさんモード」?になっている礼儀正しいアレクシスに

今更少し戸惑うライナス。


・・・
 


「君は勉強のしすぎで余裕がなくなってんだよ 惚れた腫れた系でよ
俺はそういうのに効く薬は残念ながら知らないからお手上げだ。

・・・
・・・つうかな

メイさんをたっぷり説教しねぇと気が収まらねぇぜ!」


少し怒ったような声。


「アレクシス君。俺に任せろ。たっぷり絞っとくから」

メイさん連れてこい。今度!

近いうちがいい。



うさいさんモードのアレクシスは
ぱあっと光明が見えた気がした。


「(やはりこの人には 叶わないな)」
つくづく思う彼。



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