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たくさんの色



えーランキング400位?


喬一「うむ」

天界には「色占い」がある。

少し前に喬一が「色占いが・・・」と言っていたアレである。

下界で言う ところの星座占いと言ったところか。

ただし天界のものは「465色占い」と言って、数が半端ではない。

細分化されまく って面白い?ため、
テキトウに新聞を読む感覚で自分のランキングだとか、その日のアドバイスとか
注意点をチェックする天人が多少いる。

私は何位だろう?
美織は聞いてみた。

喬一「256位だって」

喬一が「紅梅座」という、美織の持ち色?を見つけて教える。


喬一は水浅葱座(みずあさぎざ)で

美織は紅梅座(こうばいざ)という色座(しきざ)である。


参照:

水浅葱色

紅梅色

(参照 元:和色大辞典


ふたりはアップル茶を飲みながらズズーッと話す。


「その手の、、色占いの分厚い本持ってるのよ私」
と美織。

・・・
「(持ってそう)」
即座に思う喬一。

「それでね、465種類色座があるみたいだけど、
全部欲しいなって」
ニカッと笑って美織が言う。

「全部の色になりたい!」

喬一「よ、欲張りだねぇ、、随分」
つい素の口調が出てしまう彼。


美織「だって個性がひとつしかないのってつまらないじゃない」

君は個性の塊だよ、と言うのをこらえる喬一。


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それじゃ、また誘ってね


喬一「らじゃ」


辺りはすっかり暗くなってしまった。


楽しかったよ!

充実した

「この茉莉花(ジャスミン)ずっと大切にします」
ニコッと笑って美織は言った。


パササ・・・

ドアを開けようとした瞬間、

何故か(先日のあのアルケミスト系天人の薬の影響が出たのか?)

「ちょい待って」
と声を掛ける喬一。

喬一「茉莉花を大切に(訳:茉莉花の意味をずっと忘れないで下さい)」

・・・
何言ってんだ ?と自分でも思いながら彼は言った。

きょとんとした美織だったが

「うん」と言った。



こんな、ろまんてぃ~っくなやりとりをしても、
のほほ~んとした空気のみしか漂わないふたり。
(君タチ何ウサギ?入ってきちゃダメウサギ!に属する 参照:マサルさん)


「雲の犬の散歩にいかないと」
喬一はサッサと退散したいようだ。

・・・

美織「(何をやってもどうこうしたやりとりをしても、、
のほほんのほほん、、)」


「(牛骨ラーメンでも、一方でお茶なのね)」
私たちは、と思う美織。


・・・


「(真逆のものが組み合わされている。
茉莉花の花言葉のように・・・)」

くん
茉莉花の香りを嗅ぐ美織。



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