美織「へぇ～なるほど」
喬一「服がいいなと思って」
喬一は、九宮仙人に叙された後、そのカッコ良さげな服にすっかりご満悦になってしまい
見せたい（誰に）という欲求が頭をもたげ、
とうとう美織を探し始めてしまったのである。
どこにもいねーなー
と、何故か下界のアマツで鍋（深川鍋）を食べていると、それどころではない事件が発生し、
クリスティンとアルドヘルムを探しているうちに事件のことについて様々なことを知り、
リヒタルゼンに向かった際に
美織とアレクシスを発見。
やっと見つけた
・・・
ら、
胸を触っている現場を目撃。
風紀委員長の彼は（？）気が付いたらふたりを追っていたのである。
美織「それであのリヒタルゼンのケイン邸の裏庭の裂け目から異空間に入ったのね～」
喬一「うむ」
普通さ、胸触られたらキャーッ！とか言うじゃない
でも何も言われないのってさ
「男として見られてないってことだよ」
喬一「・・・」
（そりゃ↑こうもなる）
おしまいよね～
胸触って キャー！ って言われなくなっちゃったら
私にとってアレクシスって 男 じゃないのよね
師匠かな
何だか同じ男として大変アレクシスが気の毒になってくる喬一である。
何故結婚したのだろうか
うーむ と考える喬一
あ、俺のためだった。
とすぐに思い直す。
それにしても
あんなに美男なのに。
ロレインもそうだが、バランスが整えられるからだろうか？
ハーフは大抵美形だ。
アレクシスも相当な美形である。
喬一は言ってしまった。
「アレクシスさんは美形ですな」
くるっと振り向いて美織が言った。
やっ
やだ
ポーッと赤くなる美織。
それを、アレクシスのことかと思って汗をかく喬一。
「喬一さんだって」
か、、あ、、ああ・・・
手をもぞもぞさせながら言う。
ぽかーんとする喬一。
そして両手を頬に当て、
「わ、私 喬一さんが、、あの・・・えと、、」
と はにかみながら言った。
ぐわーん！
後頭部をハンマーで殴られたような衝撃。
だ、「（誰のこと言ってんだ！）」
真っ青になる。
開いた口が塞がらない喬一を無視して
美織「あのね、、えっと
アレクシスとの新婚旅行の時に・・」
と言い掛ける美織、、
だったが、
新婚旅行だと！？ みたいなすごい目をして睨みつける喬一。
に固まる美織。
あ、違う
違うのに
いそいそと言おうとする
「し、新婚旅行の時にね、ふ、服着せられたんだけど、
その時に」
ギロオオオオオ
すごいオーラで美織を睨みつける喬一。
「聞きたくねぇよ！」という
何というか
オレサマモードのアレクシス以上に怖そうなセリフが漂ってきそうな空気である。
（どんだけだよ）
あ、あの
頑張ってこらえて美織は続ける
（すごく怖い）
「それでっ！ 服着せられたの。
で、聞いて。 あの、アレクシスがチャイナ服着てたのね」
あとちょっとだ！
頑張って言おうとするのだが
喬一がそっぽ向いてしまった。
あの
「だから！」
そのチャイナ服が
ガタリ
喬一は立ち上がった。
（怒りすぎ）
美織はサッと立ち上がり掛けて言った。
「えっとそのチャイナ服がカッコ良くて
シャオ・・・」
もう 何というか すごい拒絶モード
喬一さん・・・
美織は泣きそうだ
「そのね、聞いてお願い。
お願い聞いて」
「そのチャイナ服がカッコ良かったの。
喬一さんが着たら、、すごく素敵なん、、」
言ってる最中に赤くなってしまった。
くるっ
何となく雰囲気を察したのか、美織の方を振り返る喬一。
・・・
なるほど
しかし先程のNGワードが頭をもたげる。
美織「あの、、ほら 東洋系だし
喬一さん 絶対チャイナ服とか 似合う、、」
プイッ
「（またそっぽ向いちゃった）」
もう僕は用事があるからこれで！
そう言って雲を呼ぼうとした。
待って！
美織が止める。
ツンとした顔で振り返る喬一。
（も～）
何でそんなに怒ってるの・・・
無視してウン！と雲を呼び、雲に乗っかる喬一。
（今回は春花（黒シェパードの雲）だ）
待って！！
再度喬一の服を掴む。
次！
「次はいつ会えるか分かんないんでしょ！」
喬一「まぁ」
じゃあ今日はずっと一緒に居たい！
そう言ってぎゅっと後ろから抱き付いた。
喬一はごくごく冷静に「（今日の夕飯何にすっかなー）」と呑気に思っていた。
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