ロレインが言った。
「はい」
何かを差し出した。
?
手の平に乗っているそれは、小さなヒトデのようなもの。
ロレイン「『甘えて』って言ってくれたお礼」
それ、1週間だけ20歳になれるお薬なのよ。
えーっ!?
驚く一同。
生前に、どうしても老けたくなくて、、
あやしいジェネティックたちのもとを歩いて行って
そこで本当に若くなれる薬を見つけたの。
(※ジェネティック=錬金術師の最上位職)
「私の体で生体実験したようなものだから」
だから大丈夫よ。
苦笑する。
あやしくないから、という意味だろう。
レンレンが目を輝かせて言った。
「じゃあこれ飲めば胸、大きくなれるのね!」
メイチーがガッ!と言った
「何言ってるの!」
クリスティンは言った。
「ま、まぁ(汗)」
ロレインは静かに微笑んだ。
「長いこと待っていた。
ずっと私を救ってくれる人を。
・・・諦めていたのに。
諦め切れなかったんだね、私。
有難う。
今が一番幸せだよ」
そういって、レンレンをじっと見た。
気付くレンレン。
ジジッ
松明の火が少し強く燃えた。
(ここ(異空間)では何故か消えない松明があちこちにある)
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先程した梵字の言葉で簡単な供養をするレンレン、
玉清仙人の本格的な言葉で供養を施すアレクシス、
九宮仙人の礼儀正しい言葉で供養を行うシャオイー、
花篠娘々の慈悲深い言葉で供養を試みるメイチー、
それらの姿をぼーっと見ながら女の子座りをするクリスティンと、
もぐもぐ、と明太子おにぎりを食べるアルドヘルム
(この世界にはコンビニでもあるのか?)
しばらくして、
空が桃色に染まり、
天人のように ロレインが キレイになった着物を着て
(髪の毛はほどかれたままロングヘアーで)
空に昇っていった。
行っちゃったね、、、
レンレンが寂しそうに言った。
結構ふざけてたりして楽しかった?のに
(無理矢理そうしたくせに・・・)
原因が去った今、原因があった場所に行けば
元の世界に戻ることが出来る。
つまり
「桜の樹に手を当てて、戻ろう~」
レンレンが誘導した。
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★レンレン→異空間に行けなくて地団駄踏んでる両親とアルフォンスに絞られた。
★クリスティンとアルドヘルム→それぞれの住み処に戻って二日分くらい眠った。
★メイチーとアレクシス→蝶谷(ディエコウ)山に行くことになった。
★シャオイー→疲れたから住み処に帰った。
意味不明な謎、後日談については後ほど。
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