RO小説本編の目次  >  夜桜の精の目次
       

 

 

 

綺麗



しばらくの間、レンレンの困らせ攻撃でフラフラになってしまっていた(一応)大人たち一同。


メイチー「レンレンは永遠の10歳だから、、分からないのかな、、」

クリスティン「分かる必要もないとか」

メイチー「でも、、精神的には分かるんじゃないかな」
精神は成長していく訳だし」


アレクシス「面倒臭ぇな これだからガキは嫌いなんだよ!」

シャオイー「そのうち分かる!」

アルドヘルム「むしろあのままでいいのでは!」


レンレン「ちょっとぉ! 大人たちだけで何を話しているの?」

腕を組むレンレン。

少し笑って、

「ふふっ、そんなに言えないこと?」と挑発した。


(挑発なんかに乗らない大人な大人たち)



まぁ、あれだな。

そのロレインの件を、金の力でもみ消したんだな

ヴィンセントって奴は。

「だから全然噂が流れてなかったと」


関係ない話で誤魔化そうとするアレクシス。



ロレイン(幽霊)はひたひたとレンレンの元に行った。

じぃっと彼女の顔を見る。


レンレンは驚いた

「(き 綺麗な人ぉ・・・)」

キレイ、ではなく

「綺麗」だった


見つめられて、あわわわっとなる。



ロレイン「・・・あなたは呪いが掛けられているのね」

・・・


深い呪いね


レンレン「あ は、はいぃっ・・・」


ロレイン「お礼よ。ちょっと待って。

・・・甘えていい、って言ってくれたでしょ

あれね お母さんから言って欲しかったの」


『私に甘えて』


ロレイン「言葉だけでも 欲しかったのよね」


・・・


レンレンはそれどころじゃない

「(お化粧落ちてドロドロなのにこの綺麗さって、、)」
よ、夜だからなのかな?

それともハーフだから?

もしかして幽霊だから?(おい)



あのー

レンレンが思いっきり空気の読めないことを(また)言う。


お、お礼に


あなたの辛かった思い出を、、

この桜の樹の、、

えっと

あの



スクリーン、、みたく

み 皆に、、


レンレンは後ろを向いて、他の人間たちを示した。


み、

「皆に、見せたいです」


ロレインは意味が分からないようだ。


「あ、あの」


あなたがこういうことを選んだ辛い気持ちを、、映像を、


「皆に見せるんです あたし出来るんです」


・・・


黙っていたロレインだったが、、


「そういうの知っているけど、莫大な精神力を使うわ」


レンレン「い、いいんです!」


ロレイン「何故そこまで?」


あ、

レンレンは赤くなって言った。


「あなたが綺麗だから、、」



・・・



大人たちはぽかーん、、として目が点になった。


「(中学生男児か?)」

初恋覚えたての・・・



レンレンは超常現象の少女だが、


「(何か色々あるなぁ)」

と感じる大人たちであった。



現代ファンタジーのオンライン小説 | ものもの



BACK「葛葉」  NEXT「幸せは」


WEB CLAP  ひとことでいいですよ。&感想書き逃げ大歓迎同盟