引き続き、変態アレクシス、変態ライナス、
そして変態医院。
(変態の盛り合わせv)
「メイさん」
ライナスが生前の美織の呼び名(メイチー)を言う。
君の憧れのウィザード系君と結婚出来て良かったじゃん。
満面の笑みで言った。
その笑顔は、娘が幸せになって嬉しいと思う、父親のようであった。
ライナスさんて何て良い人なんだろう・・・
メイチーはじ~んと来た。
「(チャイナドレスもプレゼントしてくれたし)」
いい人だなぁ・・・
ライナス「で、何?もう子作りとかしてるんか?」
メイチーは先程の気持ちを全部水に流そうと決めた。
アレクシス「それは、ご想像にお任せします」
小意気に笑って腕を組むアレクシス。
メイチー「(アレクシスはいつも普通なのに、ライナスの前だとこうなっちゃうのね)」
ビジネスモード、プライベートモード、
「(もうひとつ、、ライナスモード、っての作りたい)」
私のこと想ってるとかじゃなくて、
威勢を張りたいのね、、
「こいつには負けない!!」みたいな
たらりとしてくるメイチー。
・・・
ん?
アレクシスはライナスのことを「さん」付け
ライナスはアレクシスのことを「君」付け
・・・
アレクシスは敬語、
ライナスはタメ口
「君」はやばいよライナスさん!!
でも「君」付けてる
大陸中、そして天界中を探しても、
アレクシスに対し「君」を付けることが出来る存在は
メイチー「(まず国王陛下、皇太子殿下、そして)」
天帝ぐらいだわ
でも普通に「君」付けてる・・・
アレクシスも別に気にしてない
というかそれが当然という感じ。
ハッ
「(違う違う違う違う!)」
一番の目的は
メイチー「あの、ライナスさん」
ん
ライナス「何、奥さん」
メイチー「えっと
運命ってどうにもなるのでしょうか。
私たちもこうして結婚出来たし・・・何か不思議で」
ライナスさんなら分かるかと思って
ライナス「い~んじゃねぇの。深く考えなくたって
大丈夫なんだろ今」
・・・
そうじゃなくて。
「(喬一さんと離れなきゃいけない、っていう「運命」を変えたいの。
もう、、結婚しちゃったけど
二度とコンタクト取れない、、それが)」
何でそんなにこだわるんだろう?
と不思議そうな目で見るライナス
・・・
メイチー「(運命が変えられる、っていう証明を、、して欲しいの)」
ライナスさんの頭脳で
アレクシスは事情を知っているので、辛そうにしているメイチーを見て
どうしていいか分からず、ぎゅっと手を握るのが精一杯だった。
BACK「ライナスモード―1―」 NEXT「ちき」