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ライナスモード―2―



引き続き、変態アレクシス、変態ライナス、

そして変態医院。


(変態の盛り合わせv)


「メイさん」

ライナスが生前の美織の呼び名(メイチー)を言う。


君の憧れのウィザード系君と結婚出来て良かったじゃん。

満面の笑みで言った。

その笑顔は、娘が幸せになって嬉しいと思う、父親のようであった。


ライナスさんて何て良い人なんだろう・・・

メイチーはじ~んと来た。


「(チャイナドレスもプレゼントしてくれたし)」

いい人だなぁ・・・


ライナス「で、何?もう子作りとかしてるんか?」


メイチーは先程の気持ちを全部水に流そうと決めた。


アレクシス「それは、ご想像にお任せします」

小意気に笑って腕を組むアレクシス。


メイチー「(アレクシスはいつも普通なのに、ライナスの前だとこうなっちゃうのね)」


ビジネスモード、プライベートモード、

「(もうひとつ、、ライナスモード、っての作りたい)」


私のこと想ってるとかじゃなくて、

威勢を張りたいのね、、

「こいつには負けない!!」みたいな


たらりとしてくるメイチー。


・・・

ん?

アレクシスはライナスのことを「さん」付け

ライナスはアレクシスのことを「君」付け


・・・


アレクシスは敬語、

ライナスはタメ口


「君」はやばいよライナスさん!!


でも「君」付けてる


大陸中、そして天界中を探しても、

アレクシスに対し「君」を付けることが出来る存在は


メイチー「(まず国王陛下、皇太子殿下、そして)」


天帝ぐらいだわ


でも普通に「君」付けてる・・・


アレクシスも別に気にしてない

というかそれが当然という感じ。


ハッ

「(違う違う違う違う!)」


一番の目的は


メイチー「あの、ライナスさん」



ライナス「何、奥さん」


メイチー「えっと

運命ってどうにもなるのでしょうか。

私たちもこうして結婚出来たし・・・何か不思議で」

ライナスさんなら分かるかと思って


ライナス「い~んじゃねぇの。深く考えなくたって

大丈夫なんだろ今」


・・・

そうじゃなくて。

「(喬一さんと離れなきゃいけない、っていう「運命」を変えたいの。

もう、、結婚しちゃったけど

二度とコンタクト取れない、、それが)」


何でそんなにこだわるんだろう?

と不思議そうな目で見るライナス

・・・

メイチー「(運命が変えられる、っていう証明を、、して欲しいの)」

ライナスさんの頭脳で


アレクシスは事情を知っているので、辛そうにしているメイチーを見て

どうしていいか分からず、ぎゅっと手を握るのが精一杯だった。



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