私の愛しい人
・・・みたいな意味よね。
やはりジェローデルさんて紳士だわ、、、
ふと、何となく(変態か紳士かの違いはもちろんあるが)レオナルドを思い出してしまった。
君が命を落とすくらいなら
僕が命を投げ出そう
紳士はこうなのかしら。
でも、、他人のために命を・・・なんて。。
美織「なぁ~にやってるの?」
ビクッ!
反射的にサッと本を隠し、
エメライン「あ、あの・・・!」
とうろたえるエメライン。
美織「ちょっとぉ、いけない本読んでる中学生じゃないンだから。
いじめてるみたいでしょ私」
エメライン「あ、あの、、」
すすすすすみませ、、、
と言うところを、
美織「面白いよねーそれ。
他にもあるよ。
難しいけど『ゴルゴ13』が一番おススメ」
とニコニコして言う。
エメライン「(ホッ・・・怒ってない)」
安心するエメライン。
ハッと気付いて、
さっきチラッと見えたんだけど~ と美織。
「ジェローデルの愛、、身を引く愛、、、 アレが兄上にあればいいね」
と言った。
あっ と思った。
エメライン「身を引くことがただひとつの愛の証・・・ですね」
難しいですね。
私には永遠に出来そうもないです・・・
と、ジョセフから去るのを想像して苦笑して言った。
美織「大人~よね。
喬一さんなら出来そう」
大人を超えて老人だし
いや仙人か
エメライン「美織さんは?」
美織「私は絶対無理無理!
追い掛けてガーッてつかんで絶対離さないっての!」
思わず笑うエメライン。
容易に想像出来る。
美織「花篠娘々失格よねぇ
元が未熟だからど~にもなんないのよ」
そういえば、、
その単語を聞いて、尋ねるエメライン。
エメライン「花篠娘々、って位?とかなのですか?」
そういえば、と思って聞いてみた。
えっとぉ
美織は いつも頭に付けている 虹色のキレイな飾りをぶちっと取った。
もさっ
「あらー 髪の毛取れちゃった。髪いっぱいひっかかってー」
な、何やってんだ、、
たらりとなるエメライン。
手のひらにその虹色の飾りを載せて、「これこれ」と言った。
・・・?
これからの説明を待つエメライン。
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