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ルナティックステーキ



アルフォンス「そんなことがあるとは」

ここは飛行船。

アルフォンスとレンレンはのんびりとフィゲル(田園都市)に向かっていた。

観光したい!息抜きしたい!とレンレンがあまりに駄々をこねるのでそれに負けて来たのだった。


レンレン「ちょっとお、私のこと超人だとでも思ってるのぉ?」

アルフォンス「実際そうじゃないか。色々言い当てるし」


レンレン「私だって見えないことだってあるし、分からないことだってい~っぱいあるわよ」


ほぅ・・・ と思うアルフォンス。


ふたりはメイチーの話をしていたのだ。


きっかけは、


アルフォンス「レンレンでも分からない事とかあるのか?」

というアルフォンスの何気ないひとことからだった。


レンレン「分からない・・・

そうねぇ。

メイチーさんとか」


アルフォンス「メイちゃん?」


こうして発展していったのだ。



アルフォンス「レンレンでも、分からないことなんてあるんだな」

レンレン「そりゃ山ほどあるわよ」


アルフォンス「そう・・・か(全部見抜かれている気がするが)」


レンレン「もぐもぐ。やだっ、このルナティックステーキすっごいおいしー!」


アルフォンス「・・・(汗) ライナスさんアレだな(うさぎ年だし)」


レンレン「泣いちゃうかなぁ」


アルフォンス「ところで、メイちゃんのどこが不思議?なんだ?」


レンレンが言いにくそうに答えた。


レンレン「妙な力を持ってる気がするー。誰も、、及びもつかないような」


あはは、とアルフォンスは笑った。


アルフォンス「まぁオーラのハイウィザードだしな」


きっ、と睨むレンレン。


「そ~ゆ~レベルじゃないわよ。もっと大きな、恐ろしい何かだってばぁ」


アルフォンスは、あののんびりしたメイチーがそんな風なようにはとても思えなかった。

アルフォンス「(確かに、、ビンタされたし、多重人格的なところは認めるが・・・)」


色々考えてみたが、「恐ろしい何か」とか「妙な力」とか


・・・


レンレンが言うのなら、、そうなのかもしれない


「(メイちゃんが・・・)」


ふと、思い出したように言う。


「おまえと、メイチーさん 少し似てるよな」

ビクッと反応するレンレン。


どこをどうっていうのは形容し難いが



「・・・あの人と私じゃ、虹と水滴よ」



こういう変なところは確かにメイチーさんに似てるな・・・


少し納得するアルフォンス。



ひとこと、最後にレンレンが言った。


「シャオイーさんて人、気の毒ね」



どう気の毒なのか

しかしアルフォンスはルナティックステーキの美味しさに夢中になってしまった。



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