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モロク―1―



アルフォンス、モロク(砂漠の都市)行こう!


ある日突然、レンレンが言い出した。


アルフォンス「モロクぅ?
駄目だ駄目だ。君みたいなちっこいのがああいうとこ行ったら さらわれた上にどこかに売られるぞ」


レンレン「駄目なの?・・・そんなに危険なとこなの?」

アルフォンス「危険も危険。盗賊や暗殺者がう~よう~よしてる怖~いとこなんだぞ~」

レンレン「でもさ、珍しいものとか売ってそうじゃない」


キラキラした目でレンレンが言う。


アルフォンスは諭すように言った。


「魔王モロクなるモンスターが出現したところだし、、夜にはブラックマーケットなるものが出てくるらしいし、、噂だけどな。酒場は危険な奴らばかりと聞く。貧しいからかっぱらいとかの心配もある」


ふうん、怖いところなんだね。


レンレンは頷いた。


アルフォンス「分かった?」


レンレン「・・・私、力があるから何とか大丈夫、、だと思うんだけどなぁ」


アルフォンス「そうかもしれないが、、集団でこられた場合、敵わないだろ?」


しかしレンレンはやけにモロクに行きたがった。

空を見上げながら、
この空はモロクと繋がっているー、なんて考えていそうだった。


それを見たアルフォンスは不思議と聞いてみた。


アルフォンス「君の、、超常現象ってやつか?」


レンレンは首を傾げた。


レンレン「さぁ・・・。でも何かあるような気がするの」


アルフォンス「魔王モロクと鉢合わせなんて御免だぞ」


レンレン「そういうんじゃないの。ただ何か影が見えるの」


アルフォンス「影?」


レンレン「影・・・時々消えるけど、いつも影が出来るところがある」

アルフォンス「・・・・・・」


やっぱり超常現象じゃないか。


アルフォンス「・・・何を言っているのか分からないが、その、、気になるところがあるんだな」


レンレンは頷いた。


アルフォンスはため息をついた。

「連れてってやってもいい。・・・が、今は駄目だぞ」


地団駄を踏むレンレン。

「なんでぇ?今すぐでも行きたいのよ!」


アルフォンス「お・れの都合だってある。まだレベルのノルマだってクリアしていないんだ」


レンレン「あたしひとりでも行く!」


慌てるアルフォンス。


アルフォンス「勘弁してくれ」

片手で頭を抱え、目をつぶる。


アルフォンス「どうしたものか・・・」


レンレンは足元の小石を蹴って


レンレン「アルフォンスは~過保護すぎよっ。私ひとりでも大丈夫なのに・・・」

とブーたれた。


過保護と言われてムッとするアルフォンス。


アルフォンス「危険なんだぞ。食われたって知らないぞ。変な化け物がうようよいるのに・・・」


レンレン「えぇーっ;;」


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結局、今は行けないことになった。


頭の後ろで両手を組みながら、ちぇ~っとつまらなそうにするレンレン。


空を見上げながら、不思議な感覚を覚えていた。



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