(現)職業:レジェンダリー・アーガー
(ソウルリンカーと呼ばれる霊魂操り職のふたつ上の職。
現在は滅びている)
天界での位:麒鳳大仙
地界での位:龍侈大魔
レンレン「(現実はとても焦げ茶で、
希望なんてほとんど無いわ・・・)」
レンレンは思う。
「(所詮、圧倒的な事実に立ち向かなきゃいけないのに。
運命に押し潰されて。
何て憐れなのかしら)」
ベインス(峡谷の街)周辺の深い峡谷で、風を楽しむ。
ここは霊力を高めてくれる風がたくさん吹くのだ。
(歴史があるところだからなのだろう)
『素敵な混ざり合い。
カオスとローの、、』
あの日、妖しいメイチーさん。
磁場がそこだけおかしくなっているような
不思議なオーラをまとっていた。
私でも視えない、恐ろしい何か。
面白いわって思った・・・
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ベインスの空き家で、障害物があって少し変形する風、を浴びるレンレン。
色々風を浴び、霊力を高めている。
ふわーっと風が吹くと思ったら、無風になって熱い空気になる。
寒くなって、音が「ヒュウウゥゥ」と鳴っているような時間もある。
どちらでもなく、湿気が湧く時や逆に空気が乾きすぎて水が欲しくなる時もある。
レンレン「(普通は体調壊すわね)」
たくさん種類があって、、味わえて面白いわ。とレンレンは思う。
『混沌と秩序の混ざりあい・・・』
「(こういうのを言うのか
多分・・・違うかもだけど)」
ピキュン
そんな音も聞こえてきそうな混ざり合い。
今は見えない空の星も混ぜて・・・
・・・
レンレンは左右に首を振った。
苦しくなる程のあの磁力で
全ての色を混ぜて
最後に行き着くのが「焦げ茶」って訳・・・
空き家を出る。
「う"っ!」
レンレンは声を上げ、固まった。
「う・・・」
目をつぶり、ガタガタ震える。
目をすぐに開けて「目をつぶっちゃ駄目!」と思うレンレン。
そ、そこに そこに、いるのね。
『シャオイーさんの幽霊』
「(あああぁぁあ、な、なに。怖いいぃい)」
鳥肌と汗で途端に汗まみれになっていく彼女。
え?
緊張がほどけ、くるっと後ろを振り向くレンレン。
ひゅうっ
びゅうっ びゅうぅぅ~っ
ベインスの普通の風景。
「(・・・シャオイーさん)」
運命は乗り越えられると
あなたは言いましたよね
・・・
レンレン「(はい。シャオイーさん)」
心の中で返事をするレンレン。
びゅうぅぅ~っ
ひゅうぅ
乾いた渓谷の街に、乾いた風が吹く。
緑色の幻影。
生命の無いはずのカラの谷に、緑が現れた。
レンレン「(・・・シャオイーさんて・・・
何者なの・・・)」
メイチーさんより怖い。
あの人って一体なんなの
なんなの・・・
なんなの・・・
目の前がくらくらし、音も無いのにぎゅっと両耳をふさぐレンレン。
ひゅううぅぅ~~っ
・・・
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