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アルドヘルム



アルドヘルムはずっと心配だった。

「(お風呂場で危険なことして命を縮めたりしてないよなっ!)」

ハラハラしていた。


ハァ~ッ


だいぶ長風呂になったが、やっとメイチーが出てきた。

アルドヘルムが事前に用意しておいた、濃い茶色のバスローブを着て、
だいぶご機嫌である。


「メイチーさんがお風呂からずっと出てこないから何かあるのかと!」

アルドヘルムは言った。


メイチー「あはは。違う。長いの。私のお風呂
こんなに普通はかからないのにね」


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砂漠の中、倒れている女がいるという情報をアサシンギルドで入手したアルドヘルム。

皆が気味悪がって近付かないらしいというその女性。

彼はその女性のところに走った。(優しい)


ハエがたかり、だいぶ汚い格好をしている。うつ伏せで倒れており、髪は灼熱で少しちりちりになっていた。


何やってるんですかっ!!

急いでメイチーを背負い、自分の家に連れて行った。

「いいからお風呂にまず入りましょう!」

自分が女性だったら介護風呂が出来るのに、と歯がゆかった。(やはり優しい)


アルドヘルムは、自分の考察を述べた。

メイチーの様子があまりにも変なので、少しでも元気付けたかったのだ。


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★一度も声を掛けていないのに長い間想っている
★やっと声を掛けたい女性に近づけたのに、ずっと身元を明かさない

★一方で子供を作っている


アルドヘルム「導き出される答えはひとつ」

ふたりは同一人物です。

シャオイーとライイーのことである。


メイチー「え・・・っ??」
すごく驚くメイチー。


ずっと一緒にいて、元々声を掛けたり一緒にいる関係だからこそ、
「声なんて掛けようがない」

身元を明かさないのは同じ人間だから。元々。

全くの他人なら身元を明かしたかもしれない。
しかし、元はシャオイーと一緒になっていた精神体である。

「身元なんて明かしようがない」

明かしたところで、いずれ「シャオイー」に戻る日が来る。
だったら初めから「シャオイー」でいた方がラクでいい。

メイチー「・・・」

・・・


「(あの人は欲望の「よ」の時も無い人だった。
どういう人格があっても、、自己主張なんてしないだろうな)」

アルドヘルム「あの『シャオイーさん』という人の精神を考えると、そういう結論に行きつくような気が!」


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実はアレクシスも気付いていた。

しかし、二重人格は元は繋がっている人格だとはいえ、「他人」に分離してしまった状態だ。
ふたりの「他人」がひとつの体を共有している、、ということだ。


そのため、
シャオイーも、ライイーも、「別人」と捉えていた。

同一人物なのは分かるが、こうなっている場合はもう「他人」だと彼は定義付けた。


・・・


・・・

も、元々、、生まれた時とかじゃないのよね。

メイチー「途中でそうなったのよね」


・・・

ぺたり、としゃがみ込み、呆ける。

<しばしの言い合い、考察>


「・・・・・・」


メイチーさんは相当、、シャオイーさんが好きなんですね!

メイチー「う、うん!」

・・・アルドヘルムは一安心した。



「そう言えば、仙女さんとしてのお勤めは大丈夫なんですか!」

現実引き戻し作戦に出る。


「休暇をもらってたの。でも明日から行くわ」

へ。
アルドヘルム「良かった!」



・・・

<ブレイクタイム>



メイチーさん。

「話は戻りますが!」

人を想うのは良いことです。何事も良い方向に行きますよ!(すげー優しい)


メイチー「でも、子供は・・・」


シャオイーさんの子です!(うっわー一番メイチーが欲しい言葉だ!)


『シャオイーさんの子です』



ありがとう・・・

ありがとう


カクッ

カクッ

メイチーさん!

ハッ
気付くメイチー。

「寝てもいいんですよ!」


そのまま、マサルさん的な寝方で寝るメイチー。
・・・な訳ない。



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