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詰め合わせ



天人は「物質的要素」「肉体的要素」が極めて少ない。

そして薄い。

そのため、人間にとってはとてもしんどいはずの陣痛が少なくて済んだメイチー。


レオナルド「これは」

普通、生まれたばかりはおさるさんのようなはず・・・である。

ふたりは最初からまるで神々のように美しかった。


召し使いA「金髪。本当だわ。隔世遺伝」
召し使いB「不思議よねぇ」

シャオイーもメイチーも、二世代前が西洋系である。

そしてとても不思議な特徴が双子にあった。


片方が濃いヴァイオレット、
もう片方の目が淡いパープル。


両目とも紫の目だが、それぞれで色の濃度が違っていた。


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極めて稀なケースということで、
プロンテラ大学の大学院で学んでいるナイトライド氏と、助手のシンディが
研究のためにやってきた。

プロンテラ大学とは、ルーンミッドガッツ王国の首都、プロンテラにある大学で、
各都市にいる研究者たちが集まる。


何がどういうメカニズムでこういう現象が起こるのか・・・


しかも「神」の色とされている「紫色の眼」である。


ベビーベッドでほにゃ~っとする双子を、レポート用紙に書き込みつつ、

何かの器具で色々観察しながらしゃべっているナイトライド氏とシンディ。


シンディが振り向いて言った。

「すぐに終わると思いますのでお気になさらず」

落ち着いた声だ。




あっ

メイチーが小さな声を上げる。


そういえば午前中謁見願いがあって、、

「もうすぐジョセフさんたちが、来るんだったっ」


メイチーはタタタッと走って

宮廷入り口に向かった。


ベストタイミング。

わらわらわらわら


エメライン「きゃー!美織さん、、じゃなくてえっと

メイチーさんか。ここだと。 メイチーさん、お久し振り!」

すっごく笑って言うエメライン


クリスティン「久し振りぃ~♪」 手を振るクリスティン

ジョセフ「こんにちは!」

レンレン「やっほーぅ!」


レオンさんはいないのか・・・

でも年頃からいって、ちょっと来づらいのかも。

(その通り)



注釈:

ジョセフ=エメラインの夫

クリスティン=エメラインの双子の姉

レンレン=エメラインの娘

レオン=エメラインの息子



ぞろぞろぞろ


4匹は双子を見に行った。

どうやら、ナイトライド氏からの「不思議な紫色の眼を持つ子供」

の話を聞き、それで興味を持って来たらしい。


そっ
それにしても


双子を見る前にエメラインが言う。

私ずっと天界でおふたりを見てきたんです。

やっとお幸せになって・・・

じわ~っと涙ぐんでポロポロ涙を流し、両手でそれを押さえるエメライン。

(※過去「南極の花」参照)


・・・

過去に、アマツでオレサマモードのアレクシスを見、

メイチーの旦那はアレクシスだというのを知っているクリスティン。

(※過去「夜桜の精」参照)

でも・・・

「(あの涙を見たのよね。メイチーさんの)」

良く分からないわ

でも、きっとこのふたりには何かあるのね。


そっと、シャオイーとメイチーを見て、、優しい気持ちになるクリスティン。



元々幼馴染というのを知っていて、シャオイーとメイチーの謎をずっと追っていた過去のあるジョセフ

(※過去「茶色い犬」参照)

あの後に「牡丹の人」「山吹の人」の噂を聞いたが、まぁいろいろあるんだなぁ的なことを思った。

でも、何となくメイチーがシャオイーと睦まじくいるのを見て、ほっこりした気分になるジョセフ。



うっふふ
言ったでしょ。

『運命は乗り越えられますよ』って

あ~たしの言ったと~りじゃない?
んふふっ

心の中で、すっかり上機嫌満々のレンレン。

(※過去「むらさき」参照)


(略)



4.5時間後、エメライン一族は帰って行った。


その間、ナイトライド氏は全く気にせず、完全に研究モードになって観察や記録に没頭していた。
(すさまじい集中力!)


しばらくしてメイチーが気分が悪くなり、

部屋に下がることになった。




暗黒の闇が広がる。

「(生んだばかりで、疲れて気分が少し暗くなっているのね
後・マタニティブルーって何て言うのかな)」

・・・

そのまま

寝入った。



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