レンレンはしばらく考えていた。
暗い部屋で・・・。
ノリーン『戦いなさい!シャオイー様だって、メイチーさんだってもっともっと大変なのよ!
逃げちゃ駄目よ』
ざぶぅん
大きな波が全てを包む幻影が思い浮かぶ。
恐い・・・
レンレン「(恐いよ・・・)」
ぎゅっと体を両手でかき抱く。
シャオイーとメイチー。
レンレン「まさかこんなことになるなんてっ・・・」
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あははは
花畑で、3人で楽しく、、走り合う。
メイチーさんが満面の笑みで、
コテンッと転ぶ。
それをシャオイーさんが笑って
メイチーさんが起き上がる前に私が花びらの集めたものを一気にメイチーさんにかぶせる。
きゃあっ!
再びすっころぶメイチーさん。
シャオイーさんが走って来て。
バフンッ
3人で花畑にダイブ。
メイチーさんが目を回している間に、グリストゥン!とふたりに掛ける。
パチクリしているふたり。
幾度も 幾度も見た夢。
レンレン「(楽しかった・・・)」
!
やる!!
「私はやる!」
声に出すレンレン。
ひざまずく。
「私の中に眠る神よ。
どうか、私に力を・・・」
う"っ
突き刺すような精神力を使ったせいか・・・
そのまま倒れ込むレンレン。
深い
深い
眠りに落ちて行った。
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国王陛下、
違う
全部。
ルーンミッドガッツ王国国王陛下、
シュバルツバルド共和国大統領閣下、
アルナベルツ教国猊下(げいか)、
天帝にも!
闇帝にも!
・・・
全員に言う!!
言わないと。
私 頑張って全員に強く提言するわ
・・・
余りの迫力に何も言えなくなるアルフォンス。
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天帝と闇帝の意見。

ぬいぐるみに変換する

意識はある

一切のスキルを使えなくさせる

女の子側を「ネコ」に男の子側を「イヌ」に変換

もちろんスキルを使えなくさせる

消滅させる

天界などに行ったら今以上の存在になって危ないから
国王・大統領・教皇の意見。

そのままでいいのではないか

聖なる存在、大いなる存在がいてもそれはそれ

何らかの神(空、海、大地、太陽)に捧げる

神々なら上手く面倒を看てくれるだろう
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表を作ったレンレンなのだが、「一番最後が無難ね・・・」と冷静に思った。
テクテクとアルベルタの街を歩く。
アルフォンスの居るモスコビアに船で行くためである。
おっと
御免なさい。
・・・
表をじっと見ながら歩いて、結構人にぶつかってしまった。
・・・
・・・
空を見上げる。「シャオイーさん、メイチーさん、どう思う?」
彼らは、子供たちを全面的に信頼していて、どういう結果になっても
幸せを掴みとるから大丈夫だろう、と思っていると天帝から聞かされた。
不安なのはきっと彼らだろう。一番。
「(私に責任がある分、きちんと片は付けなきゃ)」
キッ!天を見つめてレンレンは思った。
私、やるわよ!
タタタッ
とりあえず、モスコビアに帰らないと、と船着場に急ぐレンレンであった。
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