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記憶



アレクシス「君は、僕を悩ませることしかしなかったな」
ふう、とため息をつくアレクシス。

アレクシス「僕は、君の幸せを祈っているよ」


やれやれと思いつつも疲れを押し殺して
強がって、しかし紳士的に言うアレクシス。

これが天の意思なんだろうか、と思う美織。

ふたりは、別れた。


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何処かの海辺。

ざぶーん・・・


下界(ラグナロクオンラインの世界)に降り、パンテストの衣装を着て海を眺める。

(パンテスト。今は無くなった聖職者の最上位職。
ROの基礎知識の豆知識参照)


メイチー・・・

遠くを眺めるシャオイー。


「(言うタイミングが分からない)」


彼は何かを隠していた。



ずっとメイチーを見ていた。

内親王殿下の頃から・・・



『おかあちゃま!』

黒髪の、、さらさらの長い髪をたなびかせた内親王殿下。

窓から見えた。


窓は閉まっていたのに聞こえた。


耳をつんざくような、金切り声が・・・

おそらく、メイチーの母親と思われる人の声。


『そんな子もういや!本当に子供ってわがままね。ああ、、何処か捨てたいわ

ああ、子供っていや。本当子供なんていや!寄ってこないでよ・・・お願い 気持ち悪いのよ・・・本当に』


『おかあちゃま!おかあちゃま!いなくならないで!ずっといて!』


神父らしき声が聞こえた。

『メイチー様、チャオリン様はもう・・・』


『おかあちゃまがちんでしまうならわたちも!』


『もううんざり!いい加減にして!まとわり付かれるとイライラするの!!』


あの日の

黒いもやがかかるような、、目の前が真っ暗になるような、、怒声・・・

幼い子供の涙声。


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チャオリン側妃の葬儀の日、誰ひとり、涙を流す人間はいなかった。

国王でさえ。

君だけ泣いてた


雨がだいぶ降っていて、

僕はその様をずっと眺めていた。



冒険者になってマジシャンになっていたメイチー。


・・・


有る時は元気一杯、有る時は誰かを怒鳴り散らして。
有る時は何処でしくしく泣いていた。


「(色々あったから、それで感情が定まらなくなったのかも・・・)」

そう思った。


・・・

・・・


「牡丹の人」「山吹の人」・・・。

・・・



シャオイーはお酒に逃げた。

吐いても、じゃあどうすればいいのかと結局酒に溺れ、

いつもぐったりしてレベル上げを休止していた。



ある早朝、外に出たシャオイー。

霧がかっている心地良い空気に癒される彼。


朝陽がとても美しく、

さようなら。
メイチーに別れを告げることが出来た・・・



運命のいたずら。

滝のような・・・運命の粒が空気に散らばった。



両手で、顔を覆うシャオイー。



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