調和
ルーンミッドガッツ王国、首都プロンテラ。
王宮内。
レオナルド「もうすぐおまえの『従兄弟』が出来る 。かもしれない」
ローザ「いおこ?」
レオナルド「妹がいてな。その妹に子供が出来るの かもしれないと」
「ころもー?」
召し使いたちは困惑する。
マジョリー「殿下、内親王様は何とおっしゃってるのですか?」
リンゼイ「そうですとも わたくしたちには何が何やらさっぱり」
召し使い長のクララが言う。
「最初のは『従兄弟?』」
(いおこ?)
「次は『子供?』」
(ころもー?)
じゃ、ないのでしょうか。
正解!
レオナルドがニッと笑ってクララを指さした。
レオナルド「おっと。指さして済まない」
(兄妹だ・・・)
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ローザは嬉しそうだった。
おねたになるー!しっかする!
(訳:お姉様になる!しっかりする!)
急にレディになって甘えなくなってシャキシャキし出した。
れも、、なんれもさせたら、かわいしょよね
れも、、わたちがおかちゃみたくなんれもしたげたら、らめなこになう・・・
「(でも、、何でもさせたら可哀想よね)」
「(でも、、わたくしがお母さんみたく何でもしてあげたら、駄目な子になる・・・)」
今から早速 教育方法を考えているローザ
あごに片手を当て、う~む といった感じで色々考えているようだ。
その様子を遠くから見て、ぽかーんと(今更だが)しっぱなしのレオナルド。
これ
を読んで教育したから良かったのであろうか・・・
本をパラパラとめくる。
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メイチー(美織)「勝手に周りは確定だって思ってるみたい。
絶対違うのに」
シャオイー(喬一)「だね・・・」
ここは幻想の島・コモド。
ルーンミッドガッツ王国の最南端に位置する海辺の都市である。
日差しが差すことがないため、常に夜のような暗い都市だが、村全体を覆っている煌びやかな火の光が幻想的でとても美しい都市として有名である。
なんでここ来たか分かりますかね
とメイチーが言った。
「なにかあるんですか」
とシャオイー。
ここ、パープルっぽいでしょ 島全体が。
ピンクと~ブルーと~
・・・
私が赤系で、(空を指さす)
シャオイーさんが青系。
合わさると、紫。
正反対のものを合わせると綺麗だなって。
両手で空を仰ぐようにして言うメイチー。
シャオイー「だから何でしょう」
少し冷たいシャオイー。
メイチーはうっ、となったが・・・言った。
メイチー「その、私たちの良い?部分が合わさればこういう・・・色に。
単純に、子供が出来たらこんな感じなのかな?って
実際には出来てないけど。
何か考えたら面白くなって」
意味はないけれど
「私たちは正反対だから、合わさると面白いなって・・・」
「ふむ」
シャオイーは言う。
パーンッ!と花火が鳴る。
スックと立つメイチー。
「飲み物、買ってくる。
何か欲しいものある?」
「何でもいいです!」と喬一。
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で少し小高いテラスの上で、その様(さま)を見ていたライナスとセイラ。
ライナス「こういう時は酒だろ酒!」
グビグビ
その後の水をいくつか用意するセイラだった。
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