設定・系図(人物関係)下界での干支の話をする美織と喬一。
美織「・・・あっという間ですね」
・・・
華やかな空気を下界から感じる。
美織「天界は祝賀会だけがあって、干支の概念がないのよね」
音楽を聴きながらぼぅっとする。
美織←麗帆と一緒に下界めぐりをしたい
(喬一には一時的に会っているだけ)
喬一「いくかー」
うつ伏せの姿勢で下界を見ていて、そこから起き上がる彼。
美織「お、旅行だったね。喬一さん」
喬一「うむ」
彼はお正月に旅行を計画していた。
他に仲間(彼には友人が多い)がいるのだが
喬一「今年はひとりです」
ひとり旅行を選んだ。
?
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喬一「いくよー」
あっれ・・・
少しイラつく喬一を見る美織。
美織「あれっ、、御免。こういうの遅くって」
あれ?
喬一はずっとイライラしているようだ。
(早く行動したい)
美織「(こ、この展開は、、えっと?)」
美織「あ、アレクシス放っておいてこれなんて!
れ、連絡はしたけど」
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受付の女性
「こんばんわ。二名様でいらっしゃいますか」
喬一「予約しております馮 喬一です」
(調べる) あー はい。
こちらにご記入を。
キュッキュッ
美織「あ、すみません
私後から来たんですけど、、」
喬一「ひと部屋でふたりを」
・・・
何故かふたり旅行になった。
のほほんな空気は(メホホ・ブルササンG的な 参照:マサルさん)そのままで。
美織「(普通「ふたり旅」なんてあやしいのに何でこうのほほんとしているのか・・・
だからこそいいんだけど)」
受付「あ、でしたら、、そうしますとシングルになってしまいますが・・・」
(ペラペラ何かをめくってる)
シングル・・・ハッ
美織「 」
喬一「ツインありますか!」
受付の人「残念ながら・・・」
がん!!
う~ん
考える美織。
あの、やっぱりいいや。
「すみません。私帰ります!」
その美織の声で、
「お待ち下さいませ、えっと・・・
別のお部屋でしたらダブルが御座います。
ええ・・・」
事務的に言った後に
バシンッ!と乱暴に書類の束を揃えて
おかしな行動(落ち着きなくうろうろするような)をする受付の女性。
おかしな空気を感じ、少し後ずさりする喬一。
喬一「?」
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「(過去に何かあったのかな)」
美織「真っ白っていいね。
全部真っ白・・・」
少し緊張している彼女。
白だと?
・・・
喬一「(真っ黒に見えますが)」
「・・・・・・」
ツッコむ気になれない喬一
何も気付いていなさそうな美織が何となく救いに見えた。
嘘を付いているようにはとても見えない美織と
先程のあやしげな受付の女性。
言葉が出ない。
あ、
あった!ここよ
美織「『月の間』、こっちこっち!」
手を招く彼女。
月の間。
過去 本で読んだオカルトの事件があった部屋が確か『月の間』だった
不吉なことを思い出す喬一・・・
パササッ(天界での、ドアが開く音)
美織「御免ね。何でこういう展開になっちゃうんだろう
アレクシスを、、旦那を放ってこういうことになるって
気持ち悪いよ自分でも(汗)」
今更。
喬一はやれやれ、と思った。
アイポン、という天界通信機(iPhone・・・)でピピッとアレクシスに二度目の通信を送る。
遠方過ぎると1:1対話が届かないのだ。
(天界はすごく広い)
美織『着いたよー』
アレクシス『お、ちょっと早いな』
美織『うん。早く着いたー
部屋、目の前森だ。
山からの景色が見られると思ったのに~』
喬一「(早く荷物を片付けて欲しいんですが)」
のんびりアイポンをいじっている美織にイライラする喬一。
(サッサと行動したい)
あれ
喬一は不吉?な空気と同時に、変なところから美織の空気を感じた。
美織はここなのに。と首を傾げる喬一。
それが、全てのはじまりだった。
すべての。