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新解釈の古事記 
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第11節:ツクヨミとスサノオ

第1話:ツクヨミとスサノオ


均衡の概念がある。

高天原で双神(ならびがみ)が創られてゆき、

宇比地邇神(ウヒヂニ)、須比智邇神(スヒヂニ)

角杙神(ツヌグイ)、活杙神(イクグイ)

意富斗能地神(オオトノヂ)、大斗乃弁神(オオトノベ)

淤母陀琉神(オモダル)、阿夜訶志古泥神(アヤカシコネ)

伊邪那岐神(なつさん)、伊邪那美神(はるさん)

と、進化というか洗練されていくことで、
精神と物質の領域が広がった。


伊邪那岐神(なつさん)は精神:物質の配分は両方とも無限大であった。
とうとう「創造する源」たる存在になったため、
島を創りなさい、新しい「高天原」を創りなさい、と
ミナカヌシ(最高神)に命じられたのだ。

双神相手であったはるさんは、精神:肉体の配分が
10:12であった。

配分の最高値は基本は「10」であり、
10は宇宙を表す。


はるさんの肉体配分が大きいのは必然であろう。
自分たちの創る国に宿る神々と、日本列島という巨大な島を創る。
それが「10:12」という結果に成り得た。


精神と物質を決める時
貴重な「10」という数字を、
なつさんは「7:3」と割り振った。


同時に、高天原も、つまり日本と呼ばれる領域は
全部が基本「7:3」になった。

基本、なので例えば造化三神はそれとは違う訳だが・・・


何故高天原もなのだろう。
葦原中国という場所を創り、そこで精神体(神)や物質(島)を創る訳で、
空、つまり高天原は関係ないのに。

均衡、という意味で、全部を一致させる必要があったからであった。
あのなつさんが図らずも「決定者」になっていたということである。

双神がどんどん進化していって、
とうとう最終存在になったことで決定者として、ミナカヌシに選ばれたのだろう。


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さて、7:3という美しい均衡で保たれているはずの世界。
そこへ、均衡を崩す存在が出ている。
崩す、というとイメージは悪いが。

恵比寿と淡島は7:3ではないが、
足して10になっている時点で、均衡は崩れていない。

恵比寿=8:2
淡島=9:1


そう、あの三貴神である。
アマテラスは 10:7
ツクヨミは 7:7
スサノオ 9:8

アマテラスの均衡相手はすぐに創られたのであるが
参照

弟のツクヨミ、としてスサノオ。

この二柱の均衡も必要であった。

世界は常に釣り合いを取ろうとする。
勝手にその「釣り合いを取るための存在」を産む。

ツクヨミは大物主という均衡が、
スサノオは伏雷神という均衡が出来ていった。


その成り立ちを追って行こう。


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