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ばーちゃん

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マクシミリアン。

マックとミリー、の「マック」である。


マクシミリアンは『元の世界で』幼い頃に最愛の祖母を亡くしている。

かなり落ち着きが無い人で、祖母の威厳は無かった。
そのためマクシミリアンがしっかりしていった・・・とも言える。

実家のすぐ傍に祖母宅があったのだが、祖母は毎日遊びに来ていた。
が、具合を悪くしてから寝たきりになった

祖母がいるのが当たり前の日常だったため、その非日常に恐れを為したマクシミリアンは
必死で看病した。

「大丈夫。すぐに生まれ変わるからね。悲しむんじゃないよ」

祖母は笑って「めちゃくちゃ平気」という顔をしていた。


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十数年たち、、勧誘の人間に無理矢理強引に押し付けられた形で、マクシミリアンは三次元を模した「仮想空間ネットゲーム」ラグナロクオンラインの世界に降り立った。

(※ここではそういう設定)


『あのー縦置きなるものを教えてくれませんか?』

いきなり尋ねてきた女性。

縦置きとは魔術師が覚える戦闘技術である。


ギャーッ!

後ろに下がり、どしっ!と尻餅をついてしまった。

ギャーッ!、は心の中の声である。

あっ
女性『す、すみません!
何かこう!つまり、、傍にすぐいたから!
すみません傍にいる人に話し掛けてしまうんです』

必死な感じに

マクシミリアン『言い訳だな。傍にいたから、じゃなくて話し掛けやす、、』

と言おうとして、

『(ばーちゃんじゃねーか!!)』

女性を見て驚いた。

祖母の若い頃の写真。
どういう感じか覚えている。

『おばーちゃんのわかいころぉ〜ぼくのこのみじゃなーい』

『あらぁ、腹立つわねー!
あんなことやこんなことしちゃうわよ!』

『うそだよー おばーちゃんきれーい』

『うそつけ!こっち来なさい!』


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樹の上で梅おにぎりを食べながら・・・

『そうですかー 縁ですかねー』

『ギリで歳、合うけどまさかな・・・』


マクシミリアンらしからぬ言葉が出た。

多分、君はばーちゃんの生まれ変わりだよ。

『え?』

すぐ傍の人に声なんて掛けないのに掛けたんだろ


マクシミリアンは「知り合い」しか作りたがらない。

「友人」は作らない。

こうして、この女性・・・「ソフィア」と呼ばれる魔術師はマクシミリアンの妹分的存在となった。


ソフィア『良く考えてみれば、、ペット育成がすごく好きなんですよね。

いつの間にかここへはペットを育てるためにログインするようになって・・・』

首を傾げているようだ。

ちなみに育てたペットは寿命を迎えると感謝の言葉を述べて消滅してゆく。

その魂はラヘル(アルナベルツ教国の首都)のフレイヤ大神殿に届けられ、
そこから通達を受けたのち、「育成記録」という偏差値表なものを取りに行く。


ソフィア『へっへー!私オールSランクですよ。すごいでしょ?』

マクシミリアン『(こういうところ(しゃべり方)もばーちゃんそっくりだな)』


マクシミリアンとソフィアはたびたびのんびりとおしゃべりするようになった。

入ってる魂は祖母と孫と思うと意識せずにいられ、楽しく過ごせた。


が。


その後出会ったペット(?)、カッコイイ(オストラ。過去参照)がマクシミリアンを毛嫌いしてしまい、

こうしてマクシミリアンとソフィアは疎遠になった。



『(あのトラ、じーちゃんに似てるな・・・)』

落ち着いてたのに・・・。


祖父はマクシミリアンと仲が良かった。

しかし物心つく前にすぐに亡くなってしまった。


マクシミリアン『(ばーちゃん離れしろってことか)』


ネコ姿の時も、トラ姿の時も

マクシミリアンが来ると フイッ といなくなる。


ソフィア『ライバルだと思ってるのかな?・・・でもカッコイイさんをそういう気にさせるなんて。
相当凄いってことですね〜』

マクシミリアン『単に嫌われてるだけだろ』

ソフィア『カッコイイさんはそんな子じゃありません。
虎・・・猛虎に認められている、そういうことですよ』


おだて上手なところも祖母そっくりだ、とマクシミリアンは思った。


 

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