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蘭と花

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桜の花びらが舞っているアマツ(泉水の国。一年中桜が咲いている)。


クリスティン「(うわ〜桜がキレイ〜)」

思わず満面の笑みになってしまう。


多すぎもなく、少なくもない、


キレイなキレイな 桜


頭に桜の花びらが乗る。


クリスティン「あ、あら」


その花びらを手に取る。


キレイな


パッと前を向く



ふわわわゎゎ


花びらが乱暴でもなく、その逆でもなく

キレイに舞っている


キレイな

キレイな


桜の花びら



こんな、、いっぱい、、
ごほっ

こんないっぱいあったら、埋もれちゃうよ


いいんだよ 埋もれちゃうくらいが

君は未来のお嫁さんだからね



クリスティン「(でも、、あの夢は怖かったわよ〜)」

蜂の巣の大群のような花びらに追い掛けられていた夢を思い出して苦笑する。



いいんだよ 埋もれちゃうくらいが

君は未来のお嫁さんだからね



・・・


あの怖いくらいの花びらのように

あの人は私のことを・・・



俺は、俺なりにおまえを想っていたんだ



男の人って全然分からないわ!

やれやれのポーズで 目をつぶって頭を左右に振る。


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太古の昔、フェルディナンドという無敵の騎士がいた。

彼は物静かで真面目な男だった。

だが、大切な親友を失い、自分を見失って、恐ろしい騎士になってしまった。


有名な話だわ

空を見上げる。


クリスティン「(人を失うことで、自分を見失う。そういうこともあるのね)」

例え恋愛・・・男女同士、という訳でなくとも


大切な人を失うのは、それだけ「イタイ」ことなんだね。


私だって、大切なナイトライド先生やエメライン、アルドヘルムさんを失ったら

ブンブンッ 頭を振る。


人ってそういうものね。


弱いから。

弱いから 人と寄り添うことで生きていけるのね。


だから、その寄り添う人を失えば・・・


ハラハラハラ・・・


桜の花びらは後から後から クリスティンの肩に落ちてくる。


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これだけは言っていいですか!


・・・


いもむとさんがどう、、思おうと・・・


分かってる。その先は。
言わなくてもいいわ。
優しい人ね・・・


・・・いもむとさんの方が
ずっとずっと、優しいです



(by「大海溝」)



あの日の、アルドヘルムさんとの会話。

それから、抱擁の後に、微乳云々で、鉄拳くらわせてぼこぼこにしたんだったわ・・・



クリスティン「(なっつかしーわー・・・)」


ついこの間のことのように思える。


アルドヘルムさんかぁ


「(あの人が実は一番頭良いと思うのよね 私は)」

ライナスさんはアレクシスさんって言ってたけど


・・・違うかもしれないけどね、、

苦笑してしまう。


「(だって)」

いつぞや、フィゲルで相談したこともあって、

事の顛末を事細かに教え、「心配を掛けて御免なさい」と謝った時


「何かそういう感じなんだろうなと思っていました!」

解決して良かった!

と言っていたのだ。


詳しく聞いてみると、、ほぼ当たっていた。

色んな、謎についての解明が・・・

夢の細かい分析やら、誰もあまり知らないような、蟻の巣の秘密やら刻印やら、、


「(占い師並よね、、汗)」


両手を頭の後ろに組むクリスティン。




・・・


前世のあの人、、夫は、、花びらが大量に押し寄せる愛情を持ちながら、

一方で恐ろしい暗闇のような憎しみを、、私に持っていた。



クリスティン「(アルドヘルムさんも、、ギャグっぽい要素で私に接していたのに、
殺し合いの時はシリアス要素満載だった・・・)」



そうか


私は両極端な要素を持つ人に惹かれるのかなぁ。



どうであれ・・・


もう別れたけれど、、私はずっと、変態要素バリバリでおかしな人だけど、、

あのアルドヘルムさんだけを、、ずっと、、夫だと思って生きていくことにするわ


(ほんとひどい)


足取り軽く、桜の花びらが舞い散る中 歩くクリスティンは、

桜の花の精のようなレンレンが、大人になって歩いているようであった。


(了)


 

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