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少し経ったら

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覚悟を決めたようにスッと立ち上がり、


ふわっとレンレンを抱きしめた。


小さな体。

アイランとは違う。


「(でもアイランなんだ)」


抱きしめる腕に力が入る。

「やっぱり アイランだったんだな」


レンレン「アーシェ、、ちょっと痛い」

窒息しそう



レンレン「(ハッシシの香り・・・)」


嫌ってたくせに


クライヴ「愛してる・・・」


口を開けたまま、何も答えないレンレン。


「行け 少し経ったら俺から離れろ」



もう、アーシェは消えるんだ


俺の中で。


ま、待って。


クライヴ「離れてくれ・・・」


くっ!


覚悟を決めて離れる。


私はもうアイランじゃない!

レンレン!


私は・・・

レンレン?

アイラン?


硬直する。



う"っ



『アイラン!君は、、もっと大人になった方がいい。

陛下の元へ行けば、君は、、幸せになれる・・・よ
今より』

・・・!

なんでっ!!

ばかっ!!

ばかっ!!



「(今、この抱きしめている人は、、愛するアーシェ・・・)」


アーシェ、、凄く大好き。離れる訳ないよ。


アーシェ・・・)」

愛しくてぎゅうぅぅと抱きしめ返した時、、


ベリッ

いとも簡単に、後ろからアルフォンスが ふたりをひきはがした。


アルフォンス「倫理に反することは見過ごせないな」


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みっともないの!


それでも無言のアルフォンス。


ガシガシッ と何か作業しているようだ。

武器を作る前提の作業なのかと思われた。


先程から、

「アレは前世に完全にダイヴしたがゆえのことだった」

「アレは私自身じゃない。精神は完全に入れ替わっていた」

「それはお互いがそうだった」

「つうか、やきもちとかマジひくんですけど!」


等、 散々言ってきているのだ。


ずっと無言のアルフォンスに、段々つまらなくなってきたレンレンは

「ふーんだ」

とアルフォンスを構うのをやめ、家を出て川を見つけようとした。

裸足でちゃぷちゃぷするためである。


アルフォンスがあ〜んなに嫉妬深い人だとは思わなかったわ

モノを取り扱っている職業だから、、

それで、自分のモノとか家族とか仲間が取られる、ってなると駄目なのかしら・・・


レンレン「(前の彼女が亡くなった時も荒れてたって言うし・・・)」


でかい胸好きだからその天罰が当たったっつーのよ!

フンッ!

腕を組んで口をヘの字に曲げるレンレン。

(個人の自由だろう)


レンレン「(あ、そういえば・・・)」


海の向こう側を見た。


前にフェイヨンに材料を色々仕込みにミッドガルド大陸の方に行った時、

モロクの方から邪悪な雲が立ち上っていた。


レンレン「(あれは、、アーシェのお父さんの念だったのね)」


今はもう、何か空気も気もオーラも清浄されているみたいだし、、

大丈夫のようね。。


ニコッと満面の笑みをする。

「(メイチーさん、シャオイーさん、ありがとっ!)」

下手したら、レンレンは逝去していた・・・かもしれなかったのだ。

呪いはとても恐ろしく、関わろうとすれば命が、、危なかった。

「(メイチーさんは苦手な人だったけど、でも。有難う御座います)」
ぼんやり、、陽射しを楽しむレンレン。



レンレン!


う?


呼ばれて振り返る。


アルフォンス「なに俺の傍から離れてる。手伝え!」


うげっ


レンレン「うん・・・」


メカニックになってから態度がでかくなった気がするぅ!

(※メカニック=鍛冶職人職の最上位職)


3 ←こんな口をしながら、ブーたれるレンレンであった。


 

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