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祈高台

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美織「(肩にまで来た。痛い。いだい。くぅぅぅ。はぁ。あ、ため息ついちゃった)」

ぐったり。


祈高台(いのりたかだい)。

天界の「祈り場所」である。

個室に連れて行かれ、そこで白い霧に包まれながら祈る。


美織「(レンレンのためなら!(何故そこまで)・・・でも辛い。
くそう、、)」

ミョンホン(天界の1:1対話)をする。

『きょういぢざん、大丈夫?体』

『だいぶやばい!』


「(喬一さんは耐えられてる感じね)」


『そっちは大丈夫ですか!
こっちは足まで来てる』


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老人『姚さん、馮さん、こちらへ・・・』

(姚=美織、馮=喬一)


だいぶ昔に滅びた(下界で)人種、「台湾系」

天界でもたったひとり、この老人しかいない。


老人『今なら引き返せる・・・
ここは並の精神力を使うところじゃない・・・(汗)』

老人はとても心配していた。


特に、位が低く精霊に護られている力が弱い喬一は相当苦しむのだ。

老人『貴方は、、洞天・・・ですか』

喬一『はい』

老人は考え込んでいるようであった。


美織『?』


『何故・・・貴方が、、そのような位に就かれているのかは存じませんが
今はまだ、危険です・・・』

ハッ

『ひょっとして
喬一さんが上清とか玉清とかに相応しいとか?』
厭がっていた癖に少し嬉しそうな美織。

老人『いえ、、そうでは・・・ありません・・・(汗)』

美織『く、位が高いという意味ではないの?』

・・・

老人はとても苦しそうな表情をしていた。


・台湾系→大昔の人種
・位が高い訳ではないらしい
・苦しそう→何かを思い出しているっぽい

美織は悟った。


『いいの見つかった?
あ、あるといいねっ。
私も手伝う?
あ、いっか』

司書のクラリスの姿を思い出す。


ガッ
壁に背中を預ける美織。

こ、怖い。

美織『(喬一さんが怖い・・・)』


老人は青い顔をしていた。


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テマエータイ。(=100万)
パサンッ


「(嗚呼、お金が〜
ダメッ!振り返らないッ!)」

涼しい顔してお金を置く喬一と違い、頭を振り続ける美織。

料金だ。



『翡翠(ひすい)』


冒頭に戻る。

肩にも脚にも、、色々なところに痛みの毒牙が染み渡っていった。

目に見えない痛みで、通常言われる「Pain(痛み)」では無いが・・・
(肉体的なものではない)

・・・

美織「(私も現金なものね。怖がってたくせに喬一さんに普通にミョンホンを)」


喬一は『花浅葱(はなあさぎ)』の部屋にいる。


老人はずっと不安な気持ちを抱えていた。

美織の目を受け取った。
先程。

『どうか、これは口外しないで下さい
私も生涯誰にも言いません お願い!』

『勿論です・・・
口外だなんて恐ろしい・・・』


※目で語っている。



「(わしは、無関係じゃ・・・)」



レンレンが今回の、クリスティンが関わっていることの解決の鍵を握っている。

しかし下手したら、、命を落とすかもしれないのだ。
そのため、ここ祈高台にやってきて力を送ろうという訳である。


多くの天人たちが「もう無理!」と投げ出すほど過酷な場所だ。

精神的、そして「魂的」に攻撃が行く。

跳ね返した分、それが「力」となる。

その「力」をキレイに精製するのが件の老人の役目であった。
(和紙を作って、立派な本にするような感じ)


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老人は驚いた。

「まさか・・・ふたり共、耐えうるとは」

美織「びぃ づぅ おゆあび。あるげな、、ぎょ、、くもぐ・・・にぎあぁ
(お湯浴びしたい。疲れた。お湯浴び・・・歩けない。喬一さん、雲貸して、二匹あって速そうだから)」

ふたりとも柔らかな色の休憩室のような所で体を休めていた。


老人「・・・」

(※行うのは半日)



はっ

ふたりが帰った後、

「力」が入った大きな壷を見る老人。


老人「ば、莫迦な!
これはひょっとして・・・!

あのふたりは・・・」


ちなみに、名前で呼ぶのが一般的なこの世界。
台湾系は「苗字で呼ぶ」のが一般的であった。


老人「(る、類は、友を呼ぶ・・・
何て恐ろしいふたりだ・・・)」



美織は1週間、喬一は2ヶ月← 体に反動が来てガタガタになった。


 

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