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類は友を呼ぶ―1―

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変態医院:モロク医院

クリスティンの頭の情報辞書にはそう書かれた。

(当然であろう)


クリスティン「せ、先生・・・」


なに!?

ぐるん、と椅子を回してこちらを向くライナス


ヒッ と思いながら(びびりすぎ)おそるおそる聞くクリスティン。


あの、


頭の良い、って人、多いですね

私の周りだけかもしれませんが


まず「ジョセフ」さん。私の双子の妹の夫なのですが・・・

あと「ナイトライド先生」 私の兄です。

ライナス先生も もちろんそうですし、、

あと 昔振られた人で「アレクシス」さんていたのですが
あの人も聡明な人で・・・


クリスティン「(そして・・・)」


アルドヘルムさん。


ライナス「言われてみれば・・・」


ほう、、という顔をして考えるライナス。


セイラ「類は友を呼ぶ、ってやつですよ」

ライナス「あー!なるほどなー」


セイラ「頭悪い人が頭良い人のところに積極的に行く訳ないし、
頭良い人が頭悪い人と仲良くしたいなんて思わないでしょ?」


なるほどー!

と思いながらクリスティンは


クリスティン「(わ、私元祖アホ(過去参照)だわ!私はどうすればっ!)」


セイラ「大丈夫。先生ほどじゃないから」

クリスティンの心を見透かしたように、ニッコリ優しく笑いながらセイラが言う。


み、見透かされてる。

っていうか、「エリートの次元を超えている」一方で「私以上のアホ」、、って・・・っ


クリスティン「(こ、これ以上考えちゃ駄目だわ)」

とっさに自分の精神を守るクリスティン。


ライナス「本当に頭の良い人と、勉強的な頭の良い人って違うからなぁ」

精神性の高い人と、知的な意味で優れている人は


女と男ぐらい違う

天と地ぐらい違う


ひとくくりにするもんじゃないぜ、とライナスは言う。


あの

クリスティン「どちらも優れている人って、、いますよね」


クリスティンがこう言ったのには意味があった。


ライナス「まぁ俺だな」


違う違う

慌てて手を振るライナス。


ん〜と考え込んで、


ライナス「アレクシス君とかまさにそれかねぇ」

と上を見上げながら言った。


クリスティン「(違う・・・)」


にしても


あのジュノー大学院の先生を「君」付け。

(※ジュノー=シュバルツバルド共和国の首都)


クリスティン「(この人には誰も敵わない!!)」


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そ、そんな・・・


ライナスは黙って頷く。


セイラ(看護師さん)も くっ と唇を結んで、じっとクリスティンを見ている。


ライナス「そこに行くのと引き換えなんだ」


そこ、とは地界のことである。


クリスティンはうつむいた。


そんな、、あの人が・・・


辛そうな様子を見て、


セイラ「それだけ、深い愛憎があったのでしょう。

刻印を刻むなんて普通有り得ないですから」


と優しく言った。


震えてしまう。



あなた・・・



俺は、俺なりにおまえを想っていたんだ

俺にはおまえしかいなかった



どうして?


どうして?


だってあんなに・・・


「(あんなに冷め切って、、

お互いを憎んで?いて、、

お互いを見ないようにして。

アーシェだってその姿を)」


と思った瞬間


アーシェ


アーシェを思い出した。



あの子、あの子は、、



クリスティンは様々な思いが飛び交った。



「(もう、どうしていいか分からない)」


きゅ、、と力なく目をつぶった。


 

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