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モロク医院

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クリスティン「うそーん!」


ライナス「ほんとーん!」


ここはモロク。

街の外れの診療所、モロク医院である。


クリスティン「あ、あの、」

もっと名前ひねれなかったのでしょうか。


ライナス「やっぱり奇抜な名前とか付けちゃうと、こう・・・ね」


いや、でも「モロク医院」てそのままじゃん。


クリスティン「まさかライナスさんがお医者様だったなんて」

本当である。


正確に言うと、ワイアットという、レンレンとアルフォンスがいつの日にかフィゲルで会ったウォーロックの父親が、初代のここの医院のお医者さんだったのだが、

ライナス「あの人ももう、歳だったからな。
俺が引き継ぐことになったんだよ」


(※ワイアットについては「牡丹の人」参照)

「(ライナスさんて、、シャドウチェイサーなのよね。ならず者の最上位職がどうして、「お医者さん」??)」


解せない思いでいっぱいである。

「(大丈夫なのかしら、看てもらって・・・)」


ものすごく不安だ。

ライナスは にこーり と笑って

「だいじょーぶ だいじょーぶ

俺 内科も外科も(略)肛門科も全部修めてるから〜」

とすごくあやしく言ってきた。


うっわ 嘘くさ!


「(ますます胡散臭い。怖いよおおお)」

泣きたくなるクリスティン。


そんなクリスティンに、

慣れているのだろう、、

傍にいる看護師さんが白いファイルを取り出し、


「どうぞ」と見せてきた。


クリスティン「・・・・・・」


ほ、本当、、、だ?


本当だわ


クリスティン「なっ、なんで・・・」

ライナス「でも。俺、メインはメカ科だったんだよ

あ、メディカル部じゃなくて そっちはサイエンス部な

サイエンス部メカ科」


「・・・・・・」


クリスティン「あ、あの、ライナスさん、、ライナス先生」

医師だからドクターと付けるべきだと言い直すクリスティン。


ん? ぐるん!と振り向くライナス。


クリスティン「ほ、他には、、どんなものを修め・・・てらしたのですか?」

何だか聞いてみたくなった。

お化け屋敷に入る前の あの感じとでもいうか。


きょとんとしていたライナスだったが


「んんーローグ部とウィザード部と、、何あったかな」


クリスティン「(汗)」


「あ、プリースト部も行ったな あとー マーナック部と、、リベラルアーツ部」


そしてしょぼーんとした顔をして「でも、ノービス部だけはどうしても駄目だったんだっ、、」

と後半とても悔しそうに言った。


何故、なんて聞く気力も無くなるクリスティン。


クリスティン「あ、あの、、そんなたくさん、色々学べるもの、、なのでしょうか?」

本当だ

普通はひとつの学部でひとつの学科を学ぶ。


ライナス「俺せっかちだったからね〜」


シーフの時から、ハイ次ハイ次、っていうやり方しか知らなかったから、、
勉強もそうなのさ

ハイ次ハイ次、じゃないともう ストレスたまってねぇ

肩をすくめながら頭を振るライナス


ライナス「ノービス部だけはもう諦めて、プロ大(プロンテラ大学)卒業した時はチェイサーになってたな」


えっと

「(エリートピカロってやつ?なのかしら・・・)」


エリートとかそういうレベルとか

もう次元ですらない。


マンガみたいだわ、、、

たらりとなるクリスティン。


「先生、って思わなくていいですよ。
力を抜いて。
この先生相手に緊張なんてしなくていいんですから!」

看護師さんが言う。


ライナス「酷いなぁ セイラさん。
まぁ〜その通りなんだけどな!」


クリスティン「(看護師さんの方はまともそう?で良かった)」


頭がおかしくなりそうだったが、
(元々の相談だけでも破裂しそうなのに)


クリスティン「(看護師さんがいてくれて、、本当に良かった)」


心から安心する(と言ってもまだ油断出来ないが)クリスティンだった。


 

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