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再会

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クリスティン「(・・・また?)」

一体何なの、、、


クリスティンは怯えていた。



最近は半月ほど、あの悪夢を全然見ない。


クリスティン「(良く分からないけど、、
でもこんなに見ないんだから、、)」

オズマンド先生のところ、別に行かなくてもいいよね?

そうやって心をごまかしていた。


それなのにこれ。


どこの街へ行っても、「あなたを探しているレンジャーがいる」
と言われ、

4〜5つ目の街で言われた時、

クリスティン「(な、何?)」とすっかりビクついてしまったのだ。


レンジャー・・・


クリスティン「(この前、アルドヘルムさんにも「レンジャー」がどうのこうのって言われたけど・・・」


あの森で、、あのフェイヨンの森で会った、怖そうな顔をしていたレンジャーが?


クリスティン「(で、でも・・・ 覚えがないわ)」

そんな 探されるような



そういえば、、


頭痛だ、ってとっさに嘘をついたけど、


「(本当は、何かを思い出して、ピシッてなったの)」

アルドヘルムさんと食堂にいた時・・・


賞味期限の食べ物を食べたなんて嘘なの。

何か、、嘘つかないといけない気がしたの・・・。



空を見上げる。


あれ、、何かあのレンジャーさんに会いたいかも。


「(気になっているとかではなくて、、ちゃんと物事を整頓する意味で・・・)」


あの、冷たい眼の奥に宿る、哀しそうな光。


クリスティン「(またどうせ、、違う街でも言われるのなら、私から会いに行った方がいいよね)」


怖そうな人だったし、、乱暴でもされたらどうしようなんてことも考えてしまう。


クリスティン「(でも、、こうしてビクビクしているよりはいいわ)」


そうだ


クリスティンはふとひらめいた。


あの暗闇の記憶の話をしてみたらどうかしら


ひょっとして、、すごく白けるかもしれないけど、、

私への矢印がそれるきっかけになるかもしれない


いや、もしかして

人に話すことで・・・


少しは、ラクになるかもしれない


クリスティン「(そうよ、常に楽観的でいないとね)」


グッとガッツポーズを決めるクリスティン。


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クリスティン「(よ、良く見ると、、かなりのイケメン・・・かも)」


ここはフェイヨンの森。


あの冷たそうなレンジャーとは、そもそもフェイヨンの森で会った。


偶然にしても出来すぎている。


そのレンジャーにすぐに再会したのである。


あちらも一瞬驚いた顔をしていたが、すぐに真面目な顔になった。


クリスティンは「あのっ!」

と大きな声を張り上げた。


わっ 私を探しているの?!


男は答えない。


クリスティン「あ、あなたですよね?
いくつかの街で、、私をさがし」


レンジャー「ああ」


レンジャーはやっと口を開いた。


しばらくふたりの間に緊張感が漂う。


クリスティン「あな」

たはなにものな、、、

と言おうとして、



ピシシィ! と頭の奥が割れそうな感覚に襲われた。



その様子を見て、無言のレンジャー。



クリスティンは頭を抱える。


あ、、、

気分が朦朧とする中で、、、



小さい子たちの情景が頭に浮かぶ。



ハイッ!

ばさささささっ


ちょっとぉ、やめっ


あ、御免


こんな、、いっぱい、、
ごほっ

こんないっぱいあったら、埋もれちゃうよ


少年はふふっと笑う。


「いいんだよ 埋もれちゃうくらいが」


君は未来のお嫁さんだからね




バチン!



クリスティンは目をつぶっていたが、

目を開けて 目の前のレンジャーを見た。



クリスティン「・・・あなた・・・」


その言葉を聞いて、

フ・・・と小意気に笑うレンジャー。


レンジャー「やっと思い出したか」


 

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