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引き上げられた手

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ぶわぁぁぁあぁぁ


嵐のような、淡い花びら


アーシェを包んで 守っているようだった。


自分のことしか考えないのは本当にあなたがどうでもいいからじゃない


すごく疲れちゃったの


だって私愛されてない!

愛されてない!


こんな状態でどうして他の誰かに愛を注げるのよ!


クリスティンは

まだ「母親」になるには、幼すぎた。


愛情を与えなくてはいけない「母親」ではなくて


愛情を与えてもらいたい「少女」もしくは「女性」であった。


『僕にはそんな事情関係ない!』


アーシェは 母親の事情を知っていた。


子供なのだから、子供らしく

大人みたいに我慢とかせずに「愛してよ!」と我が侭に言うのは当たり前である。


だって子供なのだから。


大人に甘えて何が悪いのか?


母親は子供なのだ


子供の母親に甘えてもしょうがないのは分かってる

でも「それ」を


「大人」のように考えられない


それが「子供」だろう。





アーシェは最後に叫んだ。


『捨てるくらいなら最初から産むな!』




ぱしゃん




水葬された自分



クリスティンは目をつぶる。




自分が白い服を着て、、、水葬された状態になってる、、


いつもの夢を、今度は逆に私が見下げている形。



ぼんやりと、、頭の中に次々と、、淡い画風の どこかで見た絵本のように浮かんでくる。



母親『双子なんて不吉だもの』

ナイトライド『僕はふたりでいいと思います』

父親『俺は・・・ おまえに全部任せるよ』

母親『そうね、、 ありがとう
私が決めるわ』


ナイトライド『駄目です!子供は両方とも産みなさい!!』


母親『何です!大人の事情に口出して!』

父親『というか、、何故おまえはそんな』

頭良いんだ。

そういう会話するな!

まだ3歳のくせに


父親『(こんな息子の発言に対し、全く動じない母親って・・・)』


おっといかん


父親『・・・ナイトライド、ママにはママなりの事情があるんだよ
もう寝なさ・・・』


ナイトライド『駄目です!僕が母親をちゃんと見張ってないと』

どうなるか分からん。

どちらかが犠牲になる』


『(母親、とか言うなよ、、 ママって言え)』

3歳児らしく。




いかんいかん!


真面目に考えているのに、先程から笑いっぱなしのクリスティン。


折角、、色々思い出し掛けているのに・・・。



プリースト系(聖職者)やウィザード系(魔法使い)は霊力があるため、

転生したり三次職になれば、糸と針と布があれば、のような感覚で

服をチクチク作るよろしく 物事が色々「視え」たり出来ることがある。


(もちろん、糸と針と布がないと駄目なのは前提であるが)

殴り、の道に入ればその霊力は失うが、何かの力が働いた、、のだろう。



っていうか。


クリスティン「(ああいう会話があったのね!)」

ナイトライド先生は3歳児からすごかったのか!

(ナイトライド氏はクリスティンの兄)


クリスティン「(まぁ知ってたけどね〜私)」


真面目に考えてたつもりが、すっかり変な方向に行ってしまっているクリスティンであった。


 

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