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辛いけど

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あの夢を見始めたのは、


「(アルドヘルムさんと結婚する直前からだったわ)」


でも

離婚したら、すっかり嘘みたいに収まっていて。

すっかり良くなったって安心してたのに。


「(またここ半年くらい、、あの嫌な夢を・・・)」


起きた時にはいつも汗がびっしょりと服についていて、

フーッと起き上がる。


そんな毎日だった。


「(大丈夫だった時期もあったのに)」

どうしてまた?


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「(怖い・・・)」

びゅう


砂漠の風が吹く。


ドキドキドキドキドキ


きっと鼓動が鳴っている。


でも、聞こえないということは、

耳にその鼓動が聞こえない程、耳がおかしくなっている証拠だ。



「(帰りたいわ・・・)」


でももう、ここまで来てしまった。


足がガクガク震える。


「(水、水飲みたい・・・)」



クリスティンはモロクの食堂に入り、食事と飲み物を頼んだ。

食事なんてどうでもいい。

水、、、


ごくごくごくごくごく


飲み物をむさぼるように飲み干し、

そして フーッ と一息ついた。



クリスティンは今、モロクに来ている。


逃げてばかりいたけど、結局一歩進んでしまった。


もう引き返せない。


「(またあの夢を見るとかもう御免だもん!)」


オズマンド先生・・・

クリスティンは医院があるであろう方角を見た。

オズマンド、とはモロクにいる名医である。


「(何でも治す、なんて言われている先生。私の努力も勿論必要だわ。
でも、、お願い、お力を貸して下さいっ)」

手を組んで目をつぶるクリスティン。


パッと目を開けて、、、


上を見上げた。

「(何とかなるわ!)」

うん。
解決したら、、


私、すごく楽しくなるかもしれないし!

幸せに、、

楽しく、前のように過ごせるかもしれないし!


クリスティン「(い、いやっ、前以上に、、幸せになるかもー なんて、、)」

嫌な思いをした分・・・


「(ア"ル"ドベルムざぁぁぁん)」

何だか急にすがりたくなる気分。

(エメラインに似ている)


あの人は、、バカよ!

だって本当に私が救って欲しい時は・・・


・・・・・・


ピキキッ



あれ?


アルドヘルムのことを思うといつも何かを思い出しそうになる。


クリスティン「(プロポーズの時も花びらの夢を思い出したし、
何なんだろう。
あの人が一体何だって言うの)」


まさか、、

ショックで記憶が破壊されていて、、

過去にアルドヘルムさんの、、


いやいやいや!

そんな訳!!


アルドヘルムとの子供の記憶?なんて有り得ないことまで考えてしまう。


クリスティン「(そんなのだったら不幸すぎる・・・)」



ビキキキッ!!



ぎゃっ!



え?



一瞬、「ぎゃ」って

赤ちゃんの泣き声が聞こえた気がする。



クリスティン「(まさか本当、、に・・・?)」


い、いやいやいや!

有り得ないし!


何かのキーワードなのかしら。


もしかしたら、アルドヘルムさんの記憶だとか


クリスティン「(うーん)」


そうだとしたら、少しは気がラクなんだけど。

他人のかー、って。

いや、断定してはいけないんだけど。



でもどうしてアルドヘルムが出てくるのか。



「何かお困りですか?」


突然話し掛けられて、振り向くクリスティン。


「(う"っ!?)」


 

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