現代ファンタジーのオンライン小説 - ものもの

戦い

RO小説本編の目次 > 暗闇と花びらの記憶の目次
 

アレクシスが亡くなったとは知らなかったわ。


生前の功績があるものは天界に行く。

(そうでない者は消滅する。稀に地界に行く者もいる)


美織「(喬一さんは生きながら天界に住まう存在だけど、、 喬一さんは置いといて。)」


アレクシスそっかー。

「(亡くなったのかー)」


でも、いきなり玉清・・・


「(あの人らしいな)」


アレクシスは生前から頭脳明晰だった。

学問的な意味でも、精神的な意味でも。


加えて、禁呪持ちである。
(※禁呪については「茶色い犬」参照)


美織「(まぁ、・・・そりゃ玉清になるか)」


なるの、かなーり難しいのに。


「(喬一さんも本当だったら すぐになれるんだろうなぁ)」

ぜぇったいにぜーったいにぜったいにならせないけど。


リャンスーに目を移す。


美織「(私は効率悪い。一生懸命頑張っているけどいつも苦情ばかりで)」

美織は有能!という逸材ではなかった。

それなのにずっと天帝が美織を降格しなかった。させなかった。

・・・

「(アレクシスならこんな苦労なく普通に・・・)」


クリスティンのことだって、いちいち悩まないだろう。


「(クールに色々捉えそう)」


だめだこりゃ。



ハァッとため息をついて、リャンスーの前の雲の椅子に座る美織。


トサッ


美織「(天帝はなんで私を花篠娘々にしたんだろう)」


何かに対して色々しなきゃいけないのに、

自分が、、

自分がそもそも定まってないのに、何をどうこう出来ない。

(不安定な人だ)


私には、色々無理。



美織「(クリスティンはあんなに頑張ってるのに)」

モロクに行くまで、すごくしんどいだろうな。


『メイチーさーんっ!』

手を振るクリスティン。
振り返る私。

あの日の想い出。生前の記憶。


『メイチーさんっ!プレゼントーッ』


すっごく可愛いクリスティン。

「(可愛いから目立ってたな)」

『メイチーさん、キレイな砂時計を買ったんですよー

ほらー、グラデーションでしょ。』

メイチー『わー、わー!』

メイチーさん、あげますっ!!


可愛いクリスティン。

素敵なクリスティン。

笑顔の可愛いクリスティン。

(アルドヘルムってずるいと思います〜)


くるり、と下界の方を向く美織。

「(大変かもしれないけど、信じてるから・・・)」



避けられない壁 避けられない波


そういうものから逃げられない時は、

生きていれば必ず来る。


生きとし生けるもの全て

それから逃げることは決して出来ない


しかし それを乗り越えてこそ、 勝利の王冠が手に入るのである



美織「(逃げちゃ駄目よクリスティン)」


逃げたら、、永遠に、、あの夢から抜け出せない


戦うのよ。

あの、アルドヘルムさんと戦っていた時のように


勝負しなさい!


運命と!



あなたの双子の妹のエメラインは勝ったのよ!


正確に言うと、エメラインとジョセフだけど、、


あのふたりはせっかく結婚していたのに、
権力によって引き裂かれ、、

もう二度と、一緒になれない運命だった。

私がまだ天界に上がる前に「そう視えていた」。

のに



結局、運命の力を打ち破って、 また一緒になれた。


結局、「運命の力の前では無力」だとか良く聞くけど

確かに運命の前では無力だけど、、


でも!


でも

運命を超えられるのよ

そういうこともあるのよ、、


それはまるで宇宙に勝つように

素晴らしいことなのよ


そういう風になってください。


勝利の栄冠を、、手にしてください!


エメラインが出来たように・・・。



美織「(信じてる。あの笑顔がずっと消えずに残るのを・・・)」


信じてる・・・。

ずっとこの世界にいてね・・・

お願い。

クリスティン・・・。


 

BACK「ネコ科の」  NEXT「辛いけど」