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花篠娘々

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美織「まぁ ショックよね 普通」

喬一「うむ」


でも

この事実に耐えられるのかしら?


美織「ひねくれた人間になりそう」


もうすっかり台湾と日本のように「近いンです仲良しなんです」的な存在になりつつ?ある天界・崑崙山。


ふ〜っとため息をついて美織は言った。


まぁ 元々ひねくれてる人間よりはいいけどね。


喬一「ひねくれても、それはそれです」


ヘンなことを言う。


美織「やだ・・・ ひねくれた人間なんて厭よ私」


そのまま座り、ごろ〜んと寝っ転がる。

(相当、ひねくれた人間に痛い目に遭ってきたらしい)


美織は先程まで喬一と見ていた、リャンスー(下界でいうパソコンのようなもの)を見た。


クリスティン、、難しいね

喬一「うむ」


あの舞い散る、、ではない、攻撃する花びらたち。

クリスティンは走って行った。


湖に落とされて、、、


喬一「ところで、花々選別とか 大丈夫なんですか」


くるっとたるそうに美織は振り向く。


「面倒臭い、、、鈴蘭の刻(天界の時間)じゃだめ?」


喬一「駄目! 今やろう」


ううぅ、、、


私だってさぁ、、やれるときはやれるもん。

やれない時はあるけどさぁ

本当に全くなれないけど


やれるときはやれるのに・・・



しょぼーんとする美織を見て、喬一が


「他にもやることはいっぱい(彼は仕事のことになると饒舌になる)
ガミガミガミガミガミガミ」


・・・


「桃でも食べますか」

とすっくと席から立ち上がった。


美織は言った。


「えぇと、、白蛇の湯(タン)と、、赤蛇の菜(サイ)はいいや。茉莉花茶(ジャスミン茶)を少し。桃は、、要らない」


喬一「何だっけ」


美織「・・・白蛇の 青蛇の薄麺でもいいや」


気付いたら喬一はいなくなっていった。

パササッ
カチャカチャッ

少し遠くの住み処の、、厨房がある方から音がする。


「・・・」

リャンスーの画面をじーっと見ながら、美織はやはりかったるそうだ。


花篠娘々である美織はやることが山ほどある。


花を取りまとめる役割なのだから、花に関するトラブルや、選別、
花の精たちの降格、昇格を検討したり、

天界と下界の花たちのチェックをして、周りに害を与える花を消し去り、
これから芽吹く新しい、根がまだ未熟な花に、元気を与えるような声を送ったり、

やることがたくさんある。

或いは花の精たちから苦情がきたら、
或る時は凛とした態度で接し、
或る時は誠実な態度で謝罪しなければいけない

花の精だけでなく、蝶々の精や、樹の精、草の精の声も聞かなければいけない。





天帝「正義感の強いお前のことだ。
特に人員整理は、私情が入らず出来るであろう」

美織「・・・」

天帝「顔を上げよ」

美織「・・・」

天帝「苦しゅうない、顔を上げよ」


ガタガタする自分を必死に抑え、覚悟を決めて、キッとした顔で顔を上げる。


天帝「・・・強い瞳だ。
この朕でさえ射ぬかれそうな」

ガタガタッ

美織はまだ震えが止まらない。

美織「(と、止まって!)」

震え。


天帝「おまえは、強い。
・・・しかし弱いところもある
弱いところを包み込んでこそ、真の強さを得られるであろう」

美織「は、、、」

天帝「おまえに、・・・生前の功績を称え、『花篠娘々』の位を授ける」


花篠娘々??

美織は体中が総毛立つのを感じた。


そんなこと無理!

荷が重すぎる!



見透かしたような天帝。


天帝「臆病者! 朕はおまえにしかやらせぬ。
他の者には絶対やらせぬ!」

美織は声を震わせながら言った。


美織「い、い"や"でず!
私は無理です!
そんな大役、務まりません!」



天帝「駄目だ! 絶対におまえにやらせる!」


周りでは、周りに控えていた仙女たちが驚きの声を上げ、

「天帝、わたくしがやります!」

「こんなに嫌がってるではありませんか!」

「私にやらせてください!」


次々と、助けるような、、妬むような、、今こそチャーンスみたいな
感じになっていた。


天帝は 頑固〜! みたいなブルドックのような顔をして(どんな顔?)

「駄目だ! 朕は美織を花篠娘々にする!」


そう言い放った。


美織は怒った。

皆「何でこいつが?」みたいなすごい目で見てるし、自分だって絶対厭だし。

「厭です!厭です!私は厭です!」

子供みたいな言葉しか出ない。


静かな声で言うかと思ったのに、

「五月蝿い!!」と怒声を浴びせる天帝。


もう全身がすすになりそうな感覚に陥る美織。


「おまえにしかやらせぬ!やれ!」

泣いたら更に怒られると思って涙をこらえた。


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美織「・・・・・・」


あれがなかったら、、

クリスティンのことだとかに関わらずに、、
知らずに済んだのに。


空を見上げて 雲の動きを感じて、、大きな力を感じる美織。


何かの運命なのかもしれない。

そっと目をつぶった


 

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