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いつも通り

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おお、本当だな


ねっ そうでしょ?

ニッコリ笑う美織。


ここは天界内・崑崙山。


エメラインが一時的に逃げ込んでいたということで、
レオナルドが興味を持ち、複雑な手続きを経てはるばる来たのだった。


びゅ〜〜んと

例の雲で飛び回る喬一を見ながらレオナルドは言う。


レオナルド「何故、喬一殿はシェパードの犬の雲をお持ちなのだ」

美織「えっと、崑崙の家で飼っていた犬が雲と合体したの

名前は『夏樹』」


崑崙山の下に、「崑崙」という仙人の街がある。

アルベルタ(港の都市)から行ける崑崙はこの街を似せたもので、別のものである。


驚くレオナルド。

レオナルド「! そ、そうなのか」


雲と、、犬が 合体。。


レオナルド「(そのようなことが可能・・・なのか・・・?汗)」


美織「兄上、あとねぇ、もうひとつ、、喬一さんは黒い犬の、、黒いシェパードの犬の形をした雲も持っているのよ〜

名前は、、『春花』」


レオナルド「ほう」


美織「でも、それはメスだから、、
喬一さんに懐いているから、
私と喬一さんが話したり、色々絡んで、、ナンチュンとかしていると、
怒って攻撃してくるのよ〜」

(※ナンチュン=天界での将棋や碁のようなもの)


レオナルド「メス?

雲に性別などあるのか?」


美織「ないんだけど、犬と合体したから、、
犬の性別が出ざるを得ないっていうか」


はぁ・・・と 目をぱちくりさせるレオナルド。


そういえば

レオナルド「喬一殿は、、玉清仙人にはならぬのか?
彼なら充分その素質は・・・」

玉清仙人とは、最上位の仙人のことである。


両手を交互に振って美織が制止する。


美織「だめだめ!
あの人プライド高いから玉清仙人になんてなったらど〜んなに面倒臭いことになるか!」


不思議になるレオナルド。


レオナルド「何故プライドが高いといけないのだ。
彼ならプライドが高くても良いではないか」


美織は唇をとがらせながら言う。


美織「あの人はぁ、私が上じゃないと駄目なの。
私がしっかり『いい気になんじゃないわよ!』ってちゃんとしつけておかないと!」

レオナルドは呆れて言う。


レオナルド「おまえは喬一殿を犬とでも思っているのか?
そんな風に人を思うものではないぞ」


美織「犬じゃないけど、、
でも私にとっちゃ犬なのよ!」


ぎょっとするレオナルド。


レオナルド「罰が当たるぞ。
ああいう人、、仙人だが。精神性の高い存在をそのように思うなぞ・・・」


美織「でもぉ、確かにそう、、精神性高いかもしれないけど。
あの人自分のこと、王(キング)・・・いや、皇帝!
いや、、天帝だとでも思ってるのよ」


レオナルド「天帝とは」


美織「ああ、天界の、、天界の皇帝みたいなものよ。
すっごく偉いの」


苦笑するレオナルド。


「で、おまえは 彼が自分を「天帝」とやらと思っている、と思っているのか」


「そうよ!あの人は〜 偉い〜って思いすぎてる訳!
私がちゃんとしつけておかないと〜」


レオナルドは空を見上げ、 何も知らずにシェパードの犬の雲に乗ってびゅ〜んと飛び回っている喬一を見た。


レオナルド「とてもそんな、、風には見えぬがなぁ・・・」


しばらくして、


「玉清仙人になったら、おまえより位が上になるな」

と言った。


実は、、、


美織が口を開いた。


美織「実は私が天帝に頼んで、喬一さんを玉清仙人にしないで、って
あることないこと吹聴して ならないようにさせてるンだよね」


ぎょっとするレオナルド。


おまっ、おまえは!

一体何てことをっ!!


レオナルド「・・・・・・」


開いた口が塞がらないようだ。


だって


「自分のこと天帝だと思ってる人にはお仕置きしなきゃ駄目じゃない?」

私は喬一さんのためを思ってやってるの〜


・・・


我が妹ながら・・・

雲に乗る喬一をもう一度見る。

「(済まない 喬一殿、、私の教育が至らぬばかりに・・・)」



喬一「(何ていうか・・・いつも通りだねぇ・・・)」


飛び回りながら、ふたりの会話を夏樹(犬の雲)に「こんな感じらしいです!」と聞かされていた喬一。(犬は耳が良い)


喬一「(天帝にそんなこと言っていたとは・・・)」

苦笑するが、まぁあの人らしいというか。
と思っていた。


 

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