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こすもす

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「やあ」


あれ、その声は、、、


くるっと振り返る。


黒髪に、緑色の目。

ハイウィザードの服。


「アレ・・・」


クシ・・・ス・・・。



先程は赤くなっていたけど、今は青くなる。


「(本人登場の巻きか・・・)」

先程私が歌っていたものの。



「あ・・・」


メイチーは下を向く。


どうしていいか分からない




アレクシス「牡丹・・・か」


ハッ

顔を上げるメイチー。


・・・

アレクシスは、いつもの右手の人差し指と親指をあごにそっと付ける癖をしてメイチーを見ていた。



アレクシス「『百花の王』・・・君のようだね」


ブンブンブンブンッ!


慌ててメイチーが頭を振る。


うん

君は

「山吹の人」


え?


想い合うことが出来ても、永遠に結ばれない、


メイチー「知っている。

山吹の花は 花は咲いても 実は実らぬ・・・」


アレクシス「うん」


メイチー「私たちはずっと。。」


結ばれない。



そういう運命だ・・・僕らは。

アレクシスが言う。



禁呪同士は決して一緒になってはいけない

そんな、自然の法則でもあるのだろうか


メイチー「・・・」

アレクシス「・・・」


ふたりは何となくその力で、「その法則」を感じ取っていた。



アレクシスは当初楽観的に、運命なんてどうとでもなる、と考えていたが、

メイチーはすぐにそれを気付いて悲観的になり、深い闇を持つようになっていた。



アレクシスは言った。


「また会えるかな」


メイチー「いや・・・」


頭をゆっくり左右に振った。


アレクシスは苦笑した。


いつまでもいつまでも

美しい、穢されない想い出にしたいのか。メイチー。

分かってるよ



メイチーも、「(どうせ気付いているのだろう)」と思いながら下を向いていた。


優しい振りをして

弱さを全く見せない

とても とても

本当は冷たい人間


でも 私は

そういうところが


・・・




その時


苦しいくらい


胸をしめつける、


花びらが舞った。



いつまでもいつまでも・・・

ふたりに何かを問い掛けるように・・・


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しかしメイチーは、禁を犯してしまう。


転生した後、

偶然見掛けたアレクシスをそっと追い掛けてしまったのだ。


天は罰を下し、

メイチーは半死半生の傷を負った。


本当に会ってはいけないのだと

痛いぐらい分かって


涙が止まらなかった。



そんな時、

シャオイーがメイチーを看病しながら、看病している小屋の外で育てていた花が、

「秋桜(こすもす)」であった。


 

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