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フィゲルにて―1―

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アルフォンス「明日はレース行くか」

レンレン「行っく行くー!」


ふたりは引き続きフィゲル(田園都市)に観光中(前回参照)である。


最初は

こんなことしている時間はないんだ。
俺はサッサとメカニックにならないと。

(※メカニック=鍛冶職人の最上位職)


そんな風に言っていたアルフォンスだったが

レンレンにすっかりつられてしまったのか

或いは 予想以上に空気が美味しくて食事も美味しくて 過ごしやすい、
このフィゲルに夢中?になってしまったのか。


アルフォンス「(どうも俺はこいつに弱いらしい・・・)」

結局、諦めさせられた。


「(今だけだからな!!)」

フーッと右手先を額に当て、目をつぶりながら思った。


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夜、食堂で食事をしていると、見慣れないウォーロックの男性がこっちを見ているような気がしたアルフォンス。

(※ウォーロック=魔法使いの最上位職)


「(?知り合いと勘違いでもしているのか?)」


何となく落ち着かない。


アルフォンス「(さっさとここを出るに限るな)」


食事も早々、レンレンを急かし、食堂を出るアルフォンス。


?とした顔だったレンレン。

しばらくアルフォンスの顔をじーっと見ていたが、


レンレン「わーっ 空すっごく綺麗だよーっ」

突然、夜空を見上げて声をあげた。


見上げると、万華鏡のような、、宝箱を散りばめたような、、眼もくらむような夜空が広がっている。


アルフォンスはつぶやいた。

「・・・俺たちみたいだな」


レンレン「え?何?」


アルフォンス「いや、何でもない」


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まだまだ鈴虫がせわしなく鳴いている。


アルフォンスはメカニック系の本を静かにベッドで読んでいた。


ソファーで頭をだらーんと後ろに向け、両手を後頭部に組んでいたレンレンが突然言った。


レンレン「ねー アルフォンスはやっぱ でかい胸が好きなの?」


アルフォンス「・・・は?」


突然のことに驚くアルフォンス。

そりゃそうだろう。


レンレンは体を起こして、


「前に、『俺、大人っぽくて胸が大きい子が好み』って言ってたから」


何を言っていいか分からず、ぽかーんとするアルフォンス。


レンレンが下を向いて、

「あたし、、でかい胸じゃないけど、、でも、、いいって思う?」

そう言って、

パッとアルフォンスに向き直った。


アルフォンス「・・・」


レンレンはもそもそっとそちらに行き、アルフォンスの手を取った。

アルフォンス「ちょ、、え??」


レンレン「だから!ちょっと!」


子供の胸なのだから、どうしようとどうにもならないのに、
ものすごく焦るアルフォンス。

レンレンに触れる前にバタバタした。


アルフォンス「おいっ!こういうの、逆セクハラって言うんだぞ!」


レンレンはムッとしてアルフォンスの手をぽいっと放り投げた。


レンレン「ちょっとはふくらんでるかもしれないじゃないの!」


「おまえおかしい!何があったんだ何が!」


レンレン「アルフォンスのバカ!どうせ元彼女とはブイブイやってたんでしょコラ!」

アルフォンス「ブイブイってなんだ!子供は早く寝ろ!」

レンレン「ふん、ばーか!!」


バッと立ち上がって部屋を飛び出すレンレン。


アルフォンス「(お、追い掛けたくない・・・)」


しかし男の使命として、こういう場面は追い掛けないといけない法則がある・・・

ということを呪うアルフォンスであった。


 

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