現代ファンタジーのオンライン小説 - ものもの

山吹の人

RO小説本編の目次 > 牡丹の人の目次
 

レオナルドの義理の妹、メイチー。

義理というのは腹違いという意味である。


メイチーさんは、、レンレンみたく冷たく結論だけを言ったり、、
レオナルドみたくどすどす気持ちを押し付けてきたりしない。

ふわっと優しい顔で、私に一番欲しい言葉をくれる。


エメライン「(メイチーさんに会いたい、、)」


もう亡くなっているけど、、



ハッと思い出した。


牡丹の人・・・


そういえば、牡丹の人という片想いの人がいるって言っていた。


どうでもいいんだけど。


「(片想いより、私は結婚してる、、もう離婚したけど
好きな人と一緒になれたんだから、贅沢言っちゃいけないのかな)」


牡丹、、、


牡丹。


・・・


何故か気になるな。



メイチーの笑顔が見えるような気がした。


牡丹の人・・・


---------------------------------------------------


クララ「妃殿下、どうかなさいました?」


ぎっくーん


今は召し使い長になっているクララ。


王宮内にあるPCS(パーソナル・コンピューター・サービス)の部屋に行く途中、出くわした。


「(色々聞かれるから、、面倒臭いのにっ)」


少しの行動、動向をいちいちチェックされる。

王家の人間の宿命である。


「(メイチーさんの思い出を懐かしみたくて、、写真とか見ようとPCSの所へ行こうと思ったのよ〜)」


エメライン「ちょ、ちょっと調べたいことがあって」

苦笑して言う。


クララ「あら、何です?」


うっ


興味を持たれた!

どうしよう


エメライン「殿下の妹さんの、、メイチーさんについて。。」


クララ「ああ・・・」


故人の話なのでちょっと湿っぽい空気が漂う。


牡丹の人というのを聞いて、、
牡丹、って可愛いなって


テキトーに言っていたら、


あ・・・

ふわりっと優しく笑ってクララが言った。


「牡丹の人、山吹の人、ですね」


な、何この 優しい笑顔・・・


「や、山吹の人?」


クララ「内親王殿下が想っていらしたウィザードさんがいまして・・・
互いに「牡丹の人」「山吹の人」と呼び合ってらしたのです」



エメライン「・・・・・・」

あ、開いた口が塞がらない!!


山吹の人、とは、

「結ばれない女性」

の意である。


エメライン「(うっ うそつきいぃいいい!!!)」


エメラインはぐっと目をつぶってメイチーを責めた。


もう故人なのに・・・


 

BACK「雨が降る」  NEXT「花びら舞う」