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不条理

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最初はプロンテラの図書館のPCSで調べ、

次にわざわざ遠いジュノーまで行ってそこのPCSで調べた。

ジュノーは学術都市で、学究の徒がたくさん集まる街で、
図書館や資料館、博物館などがある。


そこにある「大図書館」は全大陸中のもの全てを飲み込んでいるであろう情報が
あるであろう、荘厳な雰囲気をかもし出していた。



ピーッ!

短い音声が鳴る。


ギギッ

ヴォン 


ピーッ



名前:フォン シャオイー
 
東洋筆記:馮 喬一
読み:ふう きょういち


人種:東洋系
 
性別:男性
 
職業:殴りアークビショップ




(※殴り=普通の聖職者の道に進まず、自身に支援魔法を掛けて

自ら敵を殴る聖職者)


えっ

これだけ?


混乱するジョセフ。


プライバシー対策の手続きは全部終了しているはず。

何故これだけなんだ。


ジョセフはシャオイーさんなる人の身を案じ、とても心配していた。


ひょっとしてメイチーさんが殺して埋めたとか・・・

そんなことまで考えてしまっていたり。


危険だと思っていることを、「ま、いーかー」なんてしたらいけないような気がしたし、

何より今回はいつもの自分と違う自分にならないといけない気がしていた。


ジョセフ「(名前がキーワードなんだよなー。「シャオイー」って何かどこかで聞いたような)」


それはジョセフが前世で「シャオ」という名前だったからなのであるが。


そして


ピピッ


ジョセフ「(本当だ。最近の消息が全くない)」


プロンテラもジュノーも同じ情報だった。



もう一度先程の情報を見る。




名前:フォン シャオイー
 
東洋筆記:馮 喬一
読み:ふう きょういち


人種:東洋系

性別:男性
 
職業:殴りアークビショップ




メイチーさんは、、

「殴りプリースト」 と言っていた。


あんなにシャオイーさんなる人を待っている人が、
大切に思っている人が、、
職を間違える訳がない。


じゃあこのタイムラグは?


そして


ジョセフは最大の不条理かつ不気味な事実を知ってしまう。



ジョセフ「(シャオイーさんなる人物については載っているけど、メイチーさんの情報がどこにもない・・・)」



ルーンミッドガッツ王国に住んでいれば、
赤ん坊だろうが私生児だろうが、必ず、人間ならば情報は載るはず。


それなのに、いくら探しても メイチー(美織)の情報は露ほども出てこない。


ジョセフ「(意味が分からない)」


あのシャドウチェイサーはどうだろう?

存在していない人物なら、知り合いなんていないはず。

あのシャドウチェイサーはメイチーさんと話していた。

じゃあ何か知っているかも!



チェイサーならば、モロク(砂漠の都市)に住んでいる可能性が高い。

モロクに行ってみるか。


いつものんびりのんびりしているジョセフが、高速の速さで動いていた。



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ライナス「えーっ そんなこと、、ないと思うん、、ですけどねぇ」

ジョセフ「でも、載っていませんでした」

ライナス「んー、記入ミスとか・・・」

ジョセフ「ジュノーでまで記入ミスとは考えにくい」

ライナス「うーん。ちょっと確認しに行っていいすか?」


少し顔が輝くジョセフ。


ジョセフ「行きますか」



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ごうんごうんごうんごうん


ここは飛行船の中。


(※ワープポータルで移動出来る場所、飛行船で移動出来る場所、船で移動出来る場所、など色々ある)


ライナスは胡坐をかいて腕を組んでいる。

シャドウチェイサーの風格ばっちりである。


ジョセフは聞いてみた。


ジョセフ「そういえば
シャオイーさんなる人物はどういう人だったのでしょうか」


ん?とした感じで振り返るライナス。


ライナス「確か メイチーさんの幼馴染ですよ。
僕もそうなんですが」


おお

ジョセフが驚く。


ライナス「僕は恋人でしたね」

ジョセフ「恋人」


ライナス「まー 真っ赤な嘘ですが」

ジョセフ「嘘ですか!」


ライナス「確か シャオイーさんの方が古いはず
仲の良いふたりでしたな」


ジョセフはこれで益々分からなくなってしまった。

仲の良い幼馴染が何故、行き違ってて、「行方不明」なんて片方が言っていて
帰りを待っていて、挙句「生きてますよ」 なんて断言するのか。

職も三次職になっているのに二次職のままの情報しか知らない。

そして片方は何故か戸籍が抹消されている。


オカルトってやつはこういうものなんだろうか・・・


別に怖くはないが、気持ち悪い。

不条理な物事は頭が痛くなる。


ライナス「お、もうすぐ着きますな」



ライナスはチェイサー系(ならず者系職)なのにとても紳士的で丁寧な人だ。
おまけに社交的だ。

メイチーさんはいい幼馴染を持ったな とジョセフは思った。


 

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