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予感

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場所はモスコビア。


レンレンとアルフォンスは、新しく購入した家ですやすや寝ていた。

どうせモスコビアに行く機会が多いのだから、と家を買ったのだった。

これから越冬の季節だが、頑張ってふたりとも冬を越さなければいけない。

温かい暖炉で体を温めながら、ぐぅぐぅと寝ていたレンレンがふと起きた。


「あう・・・?」


よだれ、、は垂れていない。


ベッドからずり落ちそうになりながら、くっと体を起こし、ふらふらと窓辺に向かう。


「あれぇ、、何で?」

レンレンはつぶやいた。


似つかわしくない人が悩んでる。

・・・香りがする。


レンレンはそのまま寝たかったが、

半覚醒の状態が普通にしてくれなかった。


レンレン「ア〜うフォンズ〜」

ゆさゆさとアルフォンスを揺り動かした。


ゆさゆさゆさゆさ


アルフォンス「・・・ん?
な、なに?」

ごしごし、と目をこするアルフォンス。


レンレン「あのねぇ〜〜、、プロンテラに行かなきゃいけない気がするの〜」


アルフォンス「プロ?どうしたんだ突然・・・
明日にしてくれないかZzz」


レンレン「アルベルタ、、でもいいお〜Zzz」


アルフォンス「・・・あのな真夜中に行けるか、、
頼む今は寝かせてくれ、、」


そのままアルフォンスの上に倒れ込むようにしてスースー寝るレンレン。


アルフォンスはそっと彼女を横に移動させ、掛け布団をばさっと掛けた。


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アルフォンス「こんな朝もやの中を歩く羽目になるとは・・・」

欠伸をかみ殺しながらアルフォンスが言う。


レンレン「でもぉ、ワープポータル募集したらフェイヨン(山岳の都市)へ送ってくれたプリーストさんがいて助かったね!」

ワープポータルとは、ワープ出来る空間を生み出す魔法で、聖職者が持っている。


朝、早くから起こされながらレンレンとワープポータル募集の看板を長いこと掛けていたのだ。

しばらくして、ある可愛らしいプリーストさんが、「フェイヨンならありますよ」と
親切にワープポータルを出してくれたのだ。

(※プリースト=聖職者)


レンレン「早く早く。アルベルタにゴーゴー!だよ」


アルフォンス「君はお父さん嫌いなんじゃなかったか?ふあぁ〜〜」


レンレン「嫌い嫌いも好きのうち、ってやつよ」

アルフォンス「(ちょっと違う・・・)」


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聞き慣れた陽気な音楽が聴こえてきた。


、、と思ったら。



アルフォンス「あー! メイちゃん??!」

アルフォンスの突拍子のない大きな声が響いた。


メイチー「あ"あ"あ"−っ!アルフォンスさんっ! ちょっときゃー!」


レンレン「な、なになに??」

何が何だか分からないレンレンに、

親しげに会話するふたりの声が飛び交う光景が繰り広げられる。



そう。

ここは商人の街。アルベルタ。



メイチー「やだぁ、すっかり、、へぇ。ホワイトスミスなんだぁ」


アルフォンス「うん、まぁね」


メイチー「うっそ 早いねぇー」

アルフォンス「メイちゃんは三次職にならないの?」


(※おおまかに、一次職 → 二次職 → 転生二次職 → 三次職 と上がってゆく
メイチーはずっと転生二次職のまま)


メイチー「あ、あたしは・・・ちょっとね」


しばらく呆然と見ていたレンレンだったが、楽しそうなふたりに少しむくれるレンレンであった。


 

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