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大きな樹の下

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きゃんきゃん!


茶色い犬が鳴いている。


ライナス「そういえば、その犬は何な訳」


メイチー「たまにねー、シャオイーさんと会うの。ここの樹の下でね」

ぽんぽん、とすぐ後ろの樹を叩くメイチー。

「その時の、コンタクト犬・・・みたいな」


ライナス「コンタクト犬?」

メイチー「コンタクトを取る犬。 テレパシー?みたいな」


ライナス「何だそれ。そんなん出来るのか」


メイチー「・・・何か色んなあやしい力があるみたい。私」


きゃんきゃんきゃんきゃん!

ポンッ

と頭を叩くと、「きゃうん!」

と言って可愛らしい舌を出した。


ちょっと!!
シャオイーさん叩かないで!!


そんなメイチーに構わず、犬のあれ?と思う部分を凝視するライナス。


犬を持ち上げる。


ライナス「・・・これ、ぬいぐるみ?なんか?」


メイチー「そうよ ぬいぐるみに魔力を掛けて動かしてるの」


ズッコケそうになる。


魔力で動かせるんか、、


ライナス「、、、話に聞く、レンレンさんてリンカーよりすごいなメイチーさん」

(※リンカー=ソウルリンカー。霊力を自在に操る)


メイチー「んー、でも毛色違うよ。どっちの方がすごいって訳じゃないっていうか」


ライナス「へぇ そういうもんなんだ」

良く分からんけど


でもぉ


ニコッと満面の笑みをしてメイチーが言う。

もういいの。


ライナス「もういい?何が」


んっとね。

禁呪を授けてからもうすぐ2年半でしょ。

長かった・・・


メイチー「もうすぐシャオイーさんに、、シャオイーさんに近いとこ行けるんだ」


・・・


ライナス「シャオイーさんに近いところ・・・ なんだ?

宇宙?」

まともに聞く。


ううん、ちょーっと惜しいかな

眉間にしわをよせてメイチーが言う。


ライナス「じゃあ・・・ わっかんなーい!」


やれやれのポーズでブルブルと左右に首を振るライナス。


あーあれだあれ

「変態王国!」


たらりとなるメイチー。


「うーん、、、うーん、、、」

ひたすら頭を抱えるライナス。


ニッコリ笑ってメイチーが言った。


「うさぎさんをね〜毎日毎日切り刻んで食べる国よ〜」




ライナスは本気で傷付いた。


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手を後ろに組みながら、ふわりっと髪をなびかせてメイチーが言う。


メイチー「シャオイーさん、下界だと殴りパンテストなのよね」

どうだっ!という顔をして得意げにメイチーが言う。


ライナス「パンテスト?」


そんなんあったっけ?


本当は知っていたが、「有り得ねぇだろ」と知らない振りをするライナス。


「かなーり前に滅んだ、、アークビショップの上の位の〜

ソフィアプリーストの

更に!上の! 職。なのよね〜」

「パンテストv」

ニコッとした笑顔。


(パンテスト=パンテオンプリースト)


「・・・」

何を言っていいやら。


そしてきゅっ!と唇を結び、ライナスをじっと見た。


「私の禁呪、不老不死だけじゃないの。

今の最上位職の、2段階上に昇格させるの」

(※後述)



だから、シャオイーさん、パンテストなのよ。


普通だったら信じられない話だが、「禁呪」というのと、

「自分の命と引き換えに」という大層な条件が付く。


「(すっげぇな・・・)」

ぽかーんとするしかないライナス


・・・

あのね

殴りプリースト、ってシャオイーさんのこと言ってたけど

本当は「殴りパンテスト」なのよね


ピシシシーン!


ライナスは頭の回路が一気に繋がった気がした。



そっか


「ジョセフさんに聞いたんだよ
シャオイーさんのことを「殴りプリースト」って言ってた、って」


メイチーはくるっと振り返る


「殴りパンテスト」、なんて言っても誰もきょとんとしちゃうからさぁ


そりゃそうだなぁ

ライナスは納得する。


ライナス「(だから、「殴りプリースト」って言ってたんだな)」


ふーむ、と考えていたライナスは ハッ とした


いかん!

いかんぞシャオイーさん!


ライナス「シャオイーさんばっかりチヤホヤしやがって!」


シャオイー「きゃんきゃん!!」


メイチー「ライナスさんだってその長身があるじゃなーい」


ライナス「ん〜」


メイチー「197cmなんて相当でかいよう」


ライナス「でも俺、2メーターは欲しいんだよねぇ」

ライナスは腕を組む。


メイチー「に、にめーたー、って・・・汗」


ライナス「197cmって中途半端なんだよなぁ。
195cmとかならまだ分かるんだけど」


メイチー「よ、欲張りねぇ
パンテストより、そっちの方が良いって人だってたくさん、、いると思うよ」


ライナス「そっかね
パンテオンで197cm・・・じゃない2メーター。駄目?無理?」


メイチー「ぜぇーったい禁呪なんて授けるタイプじゃないわねっ!!」


メイチーの声がアルベルタ中に鳴り響いた。


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注釈:昔は貧しい代わりに力があったという設定

★1世代前の王朝には、今の最上位職より1段上の職があった。

★2世代前の王朝には、今の最上位職より2段上の職があった。


シャオイーは

アークビショップ → ソフィアプリースト → パンテスト

になった。


 

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