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喉が渇くの

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お兄ちゃん、喉が渇くの

レン、水は何処にも見当たらないんだよ

お兄ちゃん、水飲みたい

レン、、


クライヴは泣きながら少女を抱きしめた。


レン、、レン!ごめんレン!!



お兄ちゃん!!



少女は火がついたように泣く。




「レン!」



クライヴは起きた。


自分の声で起きたことはあるが、思わず起き上がって起きたことは初めてだった。



「夢、、、」


自分の汗に驚きながらフーッと息をつくクライヴ。


レン、て誰だ、、、


俺は、レン、なる人物を知っているのか?

あの桜色の少女に関係があるのだろうか・・・


あの少女がレン?


そして何故泣いていたのか、、

記憶が薄れてきた、、


あまりいい夢ではなかったことは確か。



何故だろう。

会いたくて会いたくてたまらない。

この感情はなんだろう。

涙が次から次へと頬を伝う。


甘えたいような

じゃれあいたいような?


今まで自分は普通の生き方をしてこなかった。

この感覚は、今まで感じたことがない、、通ってきたことがない感情なのかもしれない。


お兄ちゃん


ふとその単語が頭をよぎる



泣いていた?



手を差し出していた。


お兄ちゃん



「レン・・・」



あの少女は、、俺の「妹」なのか?


涙をいっぱいにためて、とても助けを求めているように感じた。


会いたい、、、


「会いたい、、、」


思わず声に出る。


手掛かりひとつないのに、、
桜色の服、、桜色の飾り、、金髪、、、レンという名まえ、、?


それしかないのに。


妹に、、おそらくだが、、


妹に会いたいだけで泣くなんて。


なんて女々しいんだろうか。


そう思いながらも、涙を拭くクライヴだった。



今は苦しくとも、、こうして夢に出てくるぐらいだ。
何度も何度も。


きっといつか、、

いつか、会える。


会える。


そう信じるしかなかった。


 

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