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ダグラス

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これは 和風系の女性たちと縁のあった、ダグラスの物語である。


彼の名はダグラス。
スナイパーである(※スナイパー=射手系の上位職)。


彼はある日ブラジリス(緑豊かな海岸都市)に行った。

気まぐれに。


樹にうずくまっている少女を見つけ、駆け寄った。

彼女は額にすごい汗をかいてとても苦しそうだった。


彼は大切にしている森の民の守りの印(めったに出してはいけない)を
彼女に渡し

「これで、これでしのいで下さい」

僕はすぐに人を呼んできます!





彼女の父親は高貴な人間であった。

「このたびは我が娘を助けてくれて大変感謝する。
ご苦労であったな」


ダグラス「もったいないお言葉で御座います」


少女、、父親の後ろに控えていた少女が歩いてきた。


「ダグラス様、差し出がましいようですが、私、その、、悲しいお目をなさっておいでなのが・・・
とても気になって。
か、勘違いかもしれません。それでしたらすみません」

思い切って言ったようだ。


・・・

「いいえ」

小さな声でしか反応出来ない。


『ダグラス』

『さわらないで下さい!』

『ダグラス・・・』


目の前の少女。

「(姉上にそっくりなんだ)」


初めて顔を見た瞬間、鳥肌が立つと同時に、、

数秒後に泣きそうになった。


少女の顔を見ると、、あの姉の顔がちらついて

うっ と思わず目を伏せてしまうのだ。


 
むかし―・・・


ミヤ『ダグラス、こっちをお向き』


ダグラスは振り向かなかった。


ただ何も言えず、時間だけが過ぎ去った。


ダグラス『あなたが何を考えていらっしゃるのか
私には分からない』


ミヤ『私を信じないの?』


数日後、ミヤは、ダグラスの姉は毒薬を飲んで亡くなった。


酷いことをされていた。
そういう結果になったのは必然とも言える。


ダグラス『(何故逃げなかったんだ。姉上・・・)』



ふたりは 10人兄弟の中の 1番上と末っ子だった。

ダグラスは孤児だったが、孤児を引き取るとお金がもらえるため、両親が考え無しに引き取った子である。


お転婆で(長女なのに・・・)元気いっぱいで明るいミヤと

末っ子なのに優しくて気ぃつかいでミヤの後ばかり付いていったダグラス。


ふたりはいつも一緒にいた。


父親も母親も子供を育てるのに精一杯で いつも無表情だった。


考え無しのミヤは『手っ取り早く稼ぐためには、、そーね、春を売る宿で働けばいいわ!』と

まるでどこか旅行にでもかのように気軽に言った。

ダグラスも当然一緒に来るでしょ?


春を売る宿の意味が分からないダグラスは『お姉さま(この頃は「お姉さま」)が行くなら僕も行きます』

と言った。


ミヤの意味するところは『そこで清掃員として働くこと』だった。

誰もそういうところで働きたがらないので、給料が高いと思ったのだ。


しかしミヤはある男に目を付けられてしまった。


 

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