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ざわめき

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エメラインが行方不明になってからひと月。


クリスティンは狂ったように探し回っていた。

(そりゃそーだ)

もちろん、、ナイトライド先生も、、ジョセフもレオンもレンレンも・・・。


クリスティン=エメラインの双子の姉

ナイトライド氏=エメラインの兄

ジョセフ=エメラインの夫

レオン=エメラインの長男

レンレン=エメラインの長女



クリスティン「いきなりいなくなるなんてもしかしてじじじじじさ・・・」

普通はそう考えるだろう。


クリスティン「(しかも療養中だったわ)」


ひ、悲観してじじじじさっ・・・

うそおぉぉ!


「・・・・・・」


エメラインはどう考えてもそういう人間ではない。

一番近い存在である私が「それはない」と告げている。


「(それはないとして、、)」


他には?


怨恨によるものか?

はたまたどこかにちょっと出掛けてみて、何らかの事故に巻き込まれてしまったとか・・・


色々考えてしまう。


クリスティン「(私がまさかこんなサスペンスドラマのような事態に遭う、、なんて
思いもしなかったわ!!)」



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そんなある日、、


超常現象を操る少女、レンレンがやってきた。

彼女はエメラインの長女で、「ソウルリンカー」という職業に就いている。

(ソウルリンカー=霊魂の力を自在に操る。それにより、様々な職業への強力な支援魔法を掛ける、という職)


レンレン「ママはー 大きなベッドで今寝てるっぽい
以前と同じような感じよ」


驚くクリスティン。


「あ、あなたには見えるの?

え、えっと

えっとえっと、、」


彼女の超人能力を知っているクリスティンは驚きと共に 希望のひとすじが見えた気がして
ぱあぁっとなった。


ちなみに、レンレンは永遠の10歳で、
10歳からは何故か歳を取らず、

且つ何故か超常現象が昔から見え、そしてそれを操り、

そういう事情を抱えているため、大陸内でもちょっとした有名人だった。


(不気味的な意味で)


クリスティン「え、エメラインは、、怖がっていたりしてない?震えていたり・・してない?」


思わずレンレンの両肩を揺さぶりながら聞くクリスティン。


レンレンは何故かしょぼーんとしながら言う。

「愛情の匂いを感じるぅ。
甘い匂いのするところで、ママは何故か癒されている」


ぐえ??

変な声を出してしまうクリスティン。


しょぼーんとしたまま、考え込むようにしているレンレン。


無言のジョセフ。



オーラがあまりに強いからすぐ分かっちゃうよ〜

あれは〜皇太子、レオナルド様だと思う、、 はぁ。


レンレンがそう言ってから、


クリスティン「こ、皇太子様?!」



でも


「でもそういえば、、、前に、、
狙っているって言う噂を聞いたことが、、

でも有り得ないと思って。
エメラインなんて、、(ひどい)
そんなこと、、絶対ないって思っていたのに・・・」


目が点になってしまうクリスティン。


レオン「でも、、なんで母さんだけ。 クリスティン伯母さんだって同じ顔してるのに」

クリスティンの甥で、エメラインの長男、レオンが不思議そうに

「俺そんなの信じられない!」という顔をしている。


レンレン「あれよあれ。 好きになると、双子でも、びみょ〜な違いが分かるってやつよ」


レオン「それは聞いたことある!」


クリスティン「盛り上がってる場合じゃないわ!」

は〜ぁ。

クリスティン「間違いであって欲しいけど、、、レンレンちゃんの情報が
万一確かだった場合、、ヤバイわ、、、」


もうやだ。

帰って寝たいよう。


レンレンは青い顔をしながら言った。


「皇太子様だしー。
どうしようも出来ないぃぃい」

ぎゅーっと目をつぶる。


「無理っぽいね、、なんか・・・」


ジョセフはずっと無言である。


レオンは大きなため息を付いた。

「本当かよ、、
あーあ

・・・レオナルド皇太子ってどんな顔してたっけ、、

遠くからなら見たことあるけど

もう。王家最低だな」


権威、俺の中じゃ地に堕ちたよ


いや、もう王家じゃねぇ

王家なんて呼ぶか!!


レンレンは遠慮がちに言った。


「お兄ちゃん、私、、私の歳の人間が言うのもなんだけど・・・
世の中にはね、ちゃんと分かってるけど、でも、、止められない。
そんなことが、、あるんじゃないかな」


レオンは不快そうに言った。

「何おまえそっちの味方?
・・・っていうかなんかそれ、不倫している人の言い訳みたいだなー。
そういうのムカつくんだけど!」

いつも通りの、レオンの正義感。


あわわわわっ、とレンレンが両手をパタパタさせながら言う。


「た、確かにね。お、お兄ちゃん、怒らないで!
お、落ち着いて
あの」


レオン「落ち着けるかこんな状況で!」


あ、あの


レンレン「・・・抑えが効かない、訳だものね。
子供と一緒よね
そうね、
お兄ちゃんの言う通りよ」


同調した。



レンレンの力(?)により、所在地の見当がついたので、、

とりあえず、相手にされないかすっとぼけられるかだろうが、
明日、王宮に行くしかないなぁ、という結論になった。



レンレンだけはずーっと、終始複雑そうな顔をしていた。


レオナルド皇太子は、本当にエメラインのことを心から愛していると
何となく感じたからである。


あ〜っ
アルフォンスのところに戻りたいっ


レンレンは仲良くなったホワイトスミスを思い出してム〜ッとした顔をして空を見上げた。

(※ホワイトスミス=鍛冶職人の上位職)


 

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