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大海溝

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エメライン「なんで?wis(1:1対話)も制限かけて!酷い」

クリスティン「だから、、今は駄目なの」

エメライン「うえぇぇええ クリスティンちゃんのいじわるうう」

クリスティン「違う。今は、、休む時なの。大人しくしてて。お願い」

エメライン「バカ!(と言って枕を投げる)」

クリスティン「もう、バカで結構よ。お願いエメライン、・・・あ、そうだ。お風呂でもどう?」


クリスティンはエメラインの対応に追われていた。


エメラインをグイッと引っ張り、浴室に連れて行く。


確かにお風呂に入りたいかも、、と エメラインは素直に従った。


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シーツ交換はメイドに任せず、クリスティンの手で行っている。


ばさばさ


朝は天気が良かったのに、雲行きが怪しい。

今日は雨が降るかもしれない。


そしてふと思った。


いつもエメライン、ジョセフのことばっかり・・・。

私や、ナイトライド先生のことは何も考えてくれないの?


ナイトライド先生とはクリスティンとエメラインの兄である。



キィ・・・


入ってきたのはナイトライド氏だった。


え!

びっくりするクリスティン。


「こんにちは!」

ナイトライド先生が片手を上げている。


「せ、先生!」

嬉しさで笑顔がこぼれる。


丁度今ナイトライド先生のこと考えてい、、


「エメラインはお風呂中ですか!」


ハッとする


はひ!


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クリスティン「私寂しいんです。ジョセフばっかり」

ナイトライド「でも夫婦ってそういうものなのでは!」

あう


まぁ そうか

でも私は


ナイトライド「クリスティンも経験があるのでは!」



パキッ


心のどこかにヒビが入る。


・・・


せ、先生


「わ、私は違います」

ニッコリ笑うようにして言うクリスティン。


「違いません!びし!」


うっ



「おっと時間だ!エメラインに宜しく言っておいてくださひ!」


どうやらナイトライド氏は少しだけ顔を出しに来ただけのようだ。


ハッとして

「は、はい! 宜しく言っておきます!」


雨がパラパラと降っている外の様子に気付き、


「雨が降っています。お風邪をひかないように気を付けて!」


「はひ!」


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ベランダに出るクリスティン。


ぱらぱらぱら


小雨が降り始めているようだ。



あの日の会話が悲鳴のように胸の中にこだまする。


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そう・・・



・・・住む世界が違う。時間の流れも違う。
一緒に居ることは出来ません



うつむくクリスティン。



いもむとさん、決していもむとさんを困らせるために言っている訳では!



しょうがないわ



これだけは言っていいですか!



・・・



いもむとさんがどう、、思おうと・・・



分かってる。その先は。
言わなくてもいいわ。
優しい人ね・・・



・・・いもむとさんの方が
ずっとずっと、優しいです




お互いに、涙も流さなかった別れ。



これが大人、、なのかな。


大人、って苦い味ね。





気付いたら大粒の雨。


クリスティンはびしょぬれのままベランダに立ち尽くしていた。

涙は雨が隠していた。




そっと、ベランダに何者かが侵入した。


クリスティンはビクッと体を反応させて身構えた。





「アルドヘルムさん・・・」




アルドヘルムはただただ、立ち尽くしていた。




私たちはいつも同じ。




邪心像のように、お互い一緒に向かい合いながら、

何故か互いを憎悪してもいるし、愛しく思ってもいる。



そして、破滅し合わないように、離れるの。




なおも降り続く雨。



クリスティン「(風邪・・・ひいちゃう・・・)」




それでも、ふたりはその場をずっとずっと


動けなかった。





ふたりの愛は、


深い海の底に、、更に掘り当てられる、、大海溝のように

深く、、熱いものなのに、



この降りしきる冷たい雨のように、



いつまでもいつまでも



氷のような刃を向け合うしか出来ないものだった。




多分


ずっと・・・


 

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