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モスコビアでまだ小娘の分際で自分を誘惑してきたあの娘。

ませた子ですな と少々呆れた思い出。


結婚して、新婚地のジャワイで、子供顔負けのはしゃぎっぷりですっかり疲れさせられたあの娘。


クリスティンからのまた聞きであるが、療養地であったあの塔の中で、ひたすら自分に会いたい会いたいと言っていたというあの娘。




どうしたの?

一体何があった。


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この悲しみがたどり着く先には何が待っているのか・・・

希望も絶望も、何も ないのではないか。

何も・・・


何ひとつ


空虚のままのジョセフ。



「パパ」

レンレンが声を掛ける。



「わったしがー! いるじゃないのーぅ」

最後がなんか、とても寂しそうに聞こえた。


ジョセフ「(無理に元気付けようとしているのかな)」


ねっ ねっ ねっ?

周りをうろちょろしだす レンレン。


「ありがとう」


ジョセフは、レンレンの頭を、力なさそうにいつまでもいつまでも、撫で続けた。



レンレン。


永遠の10歳。

あどけない顔をしている。

笑顔、泣き顔、 エメラインにとても似ている。

「御免ね、許して・・・」

おいたした時、レンレンは目に涙をためて謝る。


今回のエメラインも同じなのだろうか。


「御免ね、許して・・・」


・・・


レンレンが何かを取りに行ったようだ。


戻ってきた。


ごそごそごそごそごそ

レンレンが防具用の袋から何かを取り出している。


様々な、可愛い頭装備を付けて、父を喜ばせようとしているようだった。


その様子をただぼーっと見ているジョセフ。


レンレンは料理が得意だ。

「パパ、STR料理作るね!」

(※STR=ステータスの一種。打撃による攻撃力を表す)


返事もせず、ぼーっとしているジョセフ。


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モスコビアで、、忘れられないことをした。


それで、、そこに生えているつたでぐるぐる巻きつかれ、、

血が吹き出た。

血しぶきを感じながら、ひたすら後悔した。


つたとか血とか

エメライン「(全部夢だけど)」


ジョセフを誘惑して、一緒になって。


その心を夢が表していた。


「もう二度と、元には戻れない」

と。


エメライン「(ジョセフ以外の男性、、愛せるの?私)」


私はもう抜け殻。

セミのあれと同じ。

皮しかないのよ。

心も肉体もない、 そんな存在に・・・


エメラインは虚ろな目をしたまま、

オパールを溶かしたような瞳はそのままに、


ぼーっと 民衆たちを見ていた。



エメライン「(さようなら、ジョセフ)」

私の愛する人。


「(涙だって、出ない)」


エメラインは気付いていない。


例え強要に等しいことをされたにせよ、、、


エメラインは「罪」を作ってしまった。


この罪の行く先は・・・


(了)


 

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