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かげろう

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変な方向に誘導する形になってしまったエメライン。


もうどうしていいか分からない

立ち眩みそうになる。


先程 大声を出し、息を絶え絶えにしていたレオナルド。


だが、、

窓の方に向かい、外の景色をしばらく見ていて。



「どんな女も老いれば衰えてくる。

・・・私は女性というものを、装飾品のようにしか 見れぬのだ」


穏やかな、そして淋しそうな声で言った。



・・・・・・


エメラインは、何も言えない。


「(この人は、、自分の母親と 何か・・・あったのかしら・・・)」

ぼんやりと思う。


ただ、

妹は別だ。

レオナルドは言う。


「腹違いの、、今はウィザード系(魔法使い職)になっている妹が ひとりいる」

あの子には幸せになってもらいたい


女性全てが厭、という訳ではないらしい。


「(妹・・・)」


エメラインは、先程とは違うレオナルドの優しい顔を見て、

こういう顔もするのね、、と思った。



「エメライン」


レオナルドは言った。


「は、はい」




「結婚してくれないか」


エメライン「(な、何故そっち??)」


意味分からない!!


っていうか私、結婚してるのよ?


「わ、私はもう結婚しています。
そ、そんなこと!ふふ不可能、です!」


もう泣きそうだ。


レオナルド「ジョセフと別れてもらえないか。
・・・無理を承知で頼む。
私と一緒になって欲しい」



わ、別れ、、る?


ジョセフと別れる、、、


エメライン「(そんなの、天地がひっくり返ったって絶対嫌よ!)」


ぐぅぅううう っと 拳を握り締める。



青い顔をして苦悩している、、
そして自身の意味不明な言葉に歯をギリギリさせているレオナルド。



エメライン「・・・・・・」


なんて


なんて哀しそうな顔、、、


脚が、、

ひざから下が痛くなる。


痛い


すごく痛い



エメラインは下を向いた。


レオナルドを見たくなかったから。



「じゃあ結婚しましょうか」


抑揚のない声で言った。



レオナルド「え?」

驚いてエメラインを見る。




「私もういいです」


あなたは何かの犠牲になっている


そして私はもういい


だってもう ジョセフに会えないんでしょ

戻れない、、んでしょう


ジョセフに会えないなら


「もういい」



独り言をつぶやいた。


「・・・・・・」

無言のレオナルド。



「結婚、しましょう」


今まで彼女の声はたくさん聞いてきたけど、別の人の声のようだ。



分かっているんだ

理不尽なのは



ものすごく理不尽なのは


だけど、君の言葉に甘えよう


レオナルド「(甘えさせてくれ)」


頼む!!


歯をくいしばりながら、目をつぶって、、

そして静かに言った。

「・・・すまない・・・」



エメラインは答えた。


「いいえ」


自分で、、自分の声の冷たさを感じながら、、

静かに落ちていくかげろうのような感覚を味わい、、


やがてそれを愉しもうとした。


 

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