現代ファンタジーのオンライン小説 - ものもの

Which

その人さ、Mなんじゃないの?

三千子(みちこ)は聞き返した。
「え・・・普通っぽいけど」

江奈は言った。
「っぽいんだもん」

文乃も言う。
「あたしらが調教してあげる?」

こげ茶色の少し高級な和食料理店。

すっかり精神消耗して、虚ろな目の三千子。


三千子はオンラインゲームなるものをやり、そこで知り合ったプレイヤーたちと
軽い付き合いをしていた。

が、何かと相性が悪い人間がいて、すっかり心が疲れてしまったのである。


「たかがゲーム。
軽い気持ちでやれば・・・」
と思っていた三千子。

三千子の従兄弟がイラストレーターをやっており、
そのゲームのキャラクターの絵を担当していた。
その縁だ。

「でもさそれ。ゲームでしょ。出来るの?
楽しそうだね」
リアルでゲームをやっている、江奈と文乃。
彼女たちは二次元のゲームなど「はっ」と鼻で笑うようなものであった。

(つまり、人生という現実の世界でゲームをしており、充実している)

三千子はオンラインゲームにはすっかり飽き、
代わりに様々な厭な思い出が離れないため、
しばらくカウンセリングに行っていた。

「ん。ん〜我慢しすぎたんだね」
文乃がうなずく。

江奈「てか超ムカつくんだけど。
あたしの友達こんなんするとか」

<間>

「でもぉ、ホラ、Mじゃなかったら困るじゃない。
喜ばないし」

三千子は立ち上がった。
「え・・・?(汗)
な、何の話をしてるの・・・」


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電話。

『もっしもしぃ』

優しい声が響いた。

三千子は答えた。
「あ、文乃・・・」

『ちゃんと調教しといたよ』
引き続き優しい声。

えっ

確かに、、お正月を少し過ぎてから例の人(以下、N)を・・・江奈と文乃に紹介したような。
仲良くなったのかな?

私の悪口とか(Nさんが)言ってなかったかな。

色々駆け巡る三千子。



文乃『でも、、少し・・・江奈が駄目なことやっちゃって。
んーでもそれはみっちゃん的にはいい、、かな?』

話を要約すると、
1、Mじゃなかったので無理やりMにした
2、調教成功。
3、結果的にダメージを与えられずに快感を与えてしまった

ミスで、

4、Mにやっちゃいけないことをやってダメージを与えてしまった

→ある意味では、三千子の仇を討ったことになったかも


である。



文乃『ちょっとペットにしては色、白すぎだけど、まぁまぁまぁ。
もっとやっとく?』

白い=弱い ということだろうか?

少し考える三千子。
・・・・・・
・・・


「うん。まぁ・・・
そういえばさっき、江奈が何かした、って言ってたけど」
どういうのだろ、と思う三千子。

どうやら、Mにはやっちゃいけない「いじめない」をやってしまったらしい。
『自分はこんな人間なんだ、笑われるような人間なんだ・・・こんな扱いを・・・』
を言うのを
『たまらな〜い(ハート)』
と感じるのがMであり、

ここまでしちゃ可哀想!!と励ましてあげる、元気付ける、のは
すごく駄目なことなのだ。

相手にされないのが最も屈辱であり、対等ではないと感じてショックを受ける。

SとMは実は対等なのである。(省略)


『おまえは何とか・・・生きれるんでない?』
江奈の失言。

??
三千子「?」

『人間、として。初め、見た時から「生きてる」ように見えなかったんですって。
ロボットっぽかったんですって』

励まそうとしたらしい。
「人間になれるかもよ!」的な。

それが先程の『おまえは何とか・・・生きれるんでない?』に繋がる。


甘やかしちゃ駄目なの。
人間ではない。人間ではなくてロボット。
ロボットに「人間じゃないかも」「人間になれるよ」っていうのは
ある意味だめ・・・なのね。

どこかの優しいお母さんのような声の文乃。


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数日後。

立派すぎるペットになっていたN。

もう、ロボットの顔になっていた。


ひとつ言いたい。いいかな?と三千子。

ん?と優しく文乃。

「元々ロボットだったのかな、それとも・・・させられたの?」


 

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