現代ファンタジーのオンライン小説 - ものもの

こういう恋

ずっと入りたかった高校。
入れないよ、って茶化されただけで両手で顔を押さえていた。

大丈夫だよって言う塾の先生も、担任の先生も
私をショックから守るために言っている、と思って、
先生方に失礼なこといっぱい言ってしまった。

たくさん勉強したけど、全然駄目だという現実しか見えてこない。
それでも死ぬほど勉強した。
徹夜だって何度したことか。

「判定:C」

担任の先生は「Cじゃないでしょ、Aって書いてあるじゃん」と嘘をついた。
塾の先生も同じことを言う。

Cだってハッキリ言ってくれたら諦めがつくのに。
一ランク落としてみたら?って言ってくれたら諦めがつくのに。


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気付くと、三智子(みちこ)は病院のベッドにいた。

優しそうな看護師さんが「あら、起きたのね。大丈夫?」と微笑んで
彼女に近寄る。

しばらくして、連絡が行ったのか担任の先生がやってきた。


・・・

試験を受けた記憶はうっすらある。

でもとてもぼんやりして、まるで夢の中の出来事のようだった。


担任「でも君は確かに試験を受けた」
無表情で言う。

そしてカサッと通知の紙を取り出しした。

「合格」

驚く暇も、喜ぶ暇もなく、次の紙を取り出す担任。

「判定:A」


呆然とする三智子。

「君は、ずっとノイローゼだった。
・・・試験に受かったのは凄かったけど」


『しかも君は、主席で受かったんだよ』

担任の教諭が帰った後に、彼が言った言葉を反芻する三智子。


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4月。

何処に行っても、何となく温かく迎え入れられている気がする。
クラスメート、先輩、先生、色んな校舎。

三智子の実力でこの高校に入った・・・とはとても思えない彼女。
「判定:C」、は目の錯覚やノイローゼのせいではなく、本当だと思った。

でも、この高校が元々自分を欲していたのだと分かった。


桜が舞う。

校舎、、高校に語りかける。心の中で。
「(大学はどこですか。どこに行けばいいのですか)」

ここ、と繋がっているところは?と三智子は問うたのだ。

『大学?』

ちょっと怒ったような高校の声。

・・・

三智子「(また、戻ってきます。教員資格を取って、
必ず・・・この高校へ)」

ずっと一緒に。


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良く分からない、本当に良く分からない・・・
高等学校と女子学生の恋物語。

本当に良く分からない


 

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