現代ファンタジーのオンライン小説 - ものもの

本当はね

あたし、やってみる!

やってみて下さい!

・・・

・・・

あっ・・・

眩暈(めまい)の後に目に飛び込んできたのは、山岳に座りながらぼ〜っと山々の景色を眺めている若き日の悠悟の姿だった。

彩織「(・・・若い!)」


彩織『○○○!』

悠悟『○○○』

少し前に、、悠悟と言い合っていた気がする。

彩織「(・・・あれ?)」


・・・


昔の世界。


な、「(何十年前?かしら・・・)」

彩織。

来孫(きしゃご)という、玄孫(やしゃご)の子がいるおばあちゃんである。

悠悟、とは彩織の夫だ。


向こう側に、背を向けて座っている大学生くらいの、、悠悟の姿がある。

・・・

また超能力でこういうことやったのかな。

彩織は思う。

悠悟はあやしい力があり、様々なことが出来る。

先程口喧嘩をしていた。
そして気が付いたらこの世界にいた。

・・・という訳である。


悠悟!さっさとここから出しなさいよ!
叫ぶ。

向こう側のヤング悠悟には聞こえていないようだった。



見ると、ヤング悠悟の横にとても可愛らしい女の子がいる。

あれ?
「(付き合ってる子いたんだ。へぇ・・・)」

ほのぼのした雰囲気。

彩織は何となくほんわかと癒されてしまった。


彩織「(私の知らない悠悟の女性関係時代。スクープものねっ!)」

ワクワクしながら物陰で見守る。


・・・

ほのぼのした雰囲気から、険悪な雰囲気に変わっていく。

女性「そうならとっととあの人に告白しなさいよっ!カッコ付けちゃってさ!」

ぼ〜っと山の下に広がる景色を見る悠悟。

女性「いつまでそうしてる気?ほ、他の男に奪われちゃうわよ今に!」

変化の一切ない悠悟に愛想を尽かし、女性は去って行った。


ず〜っと、ぼ〜っとしながら山の下の景色を観ている悠悟。


彩織「(悠悟も もう少し愛想良くすればいいのに。
あれじゃあ怒ってもしょうがない気がする)」

『とっととあの人に告白しなさいよっ!』

悠悟に本命、いたんだ。

あの悠悟に・・・

「(こう言っちゃ何だけど、意外ね・・・)」


ポンッ!!

悠悟の横に二足歩行の白狐が現れた。

・・・

白狐「僕の妻が、あなたの彩織さんをきっと振り向かせます」

悠悟「奥さん、やり手だな」

白狐「ですが少し時間が掛かります。2〜3年というところですかね」


1、白狐は二匹いて、夫婦。
2、今悠悟と一緒に話しているのが旦那さんの方。
3、奥さんが彩織をたぶらかしに行くらしい。


どうやらこういうことのようだ。

超能力を使うようになったのは後に彩織と結婚して少し経ってからだったが、
この時一度だけ使ったらしい。


『とっととあの人に告白しなさいよっ!』

『あなたの彩織さんをきっと振り向かせます』


・・・

・・・


彩織『あたし、やってみる!』

白狐『やってみて下さい!』

あれは、夢?

何かそういうことあった気がする。


---------------------------------------------------


過去の世界に送られる前の会話。


彩織『嘘!本当はたくさん女作ってたんでしょ!』

悠悟『そんな暇なかった』

大昔の同級生たちから、「悠悟さんは凄く女性からモテモテだったのよね〜」的な話をたくさん聞かされ、情緒不安定になってしまった彩織。

悠悟を責めまくったのだ。


面倒臭いな〜と思った悠悟。

メッセージを伝えようとして、彩織を過去にポ〜イと送った。

そして。今回の一連の出来事である。


悠悟のメッセージ。

★言い寄る女性たちことごとくスルーしてました
★あなたをこっちに向けるために白狐夫婦を使ってました



彩織『あたし、やってみる!』

白狐奥さん『やってみて下さい!』


むにゃ・・・

「私、、狐がいようといまいと関係無かったわ。元々、、
むにゃむにゃ・・・」


悠悟「その言葉が聞きたかった」

寝言を言う彩織に言う悠悟。

(確かめるの遅すぎる・・・)


 

BACK「リンドウ・XYZ」  NEXT「悠」