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味噌

病名作った方が絶対いい、というくらい超ド級の「逆恋愛型シスターコンプレックス」の弟・恭介。

彼は両親が同じで正真正銘血が繋がっているにも関わらず 実の姉の奈々がとても好きで尊敬だとか崇拝している(最後が一番正しい)とてもおかしな弟である。


さて前回、とても怒っている様子の奈々が恭介を呼んだ訳だが・・・。

よ、

「用って何でしょうか」

何か変なことしたかな?汗をかきながら恭介は言う。


あのさ

「私、あなたに、、何かした?小さい頃とか」

先程の恐い声とは打って変わって、静かな、寂しそうな声だ。

何かしたのかな。
あなたを怯えさせてしまうような。

奈々はとても考えている様子であるし、しょんぼりもしている。

「ほら、良く言うじゃない。自分はそういうつもりなくても、、知らず知らずに人を傷つけてしまっているとか。

やられた方はずっと覚えている、、忘れられないのに、やった方は全然忘れてて。っていうの。

いやなのよ。私そんな風に・・・」

恭介「違うよ!」

奈々にこんな風に声を荒げない恭介が声を荒げた。


「そそそそっそそそそそそ、そうじゃないです。え、偉そうに言って済みません・・・」


奈々「ホラ、その言い方。

どうしてなの?」


奈々は、私たちは姉弟だけど対等でいたい、むしろあなたは男の子なんだから私を使う?くらいでいい。

男は男らしく女の上に立って、でも男なんだから責任を持って女を「教育」する立場になって欲しい

そんな哲学?を語った。


「(きょきょきょ教育??????)」

恭介はその場にへたり込みたかったし、もう考えたくなくてそのまま寝てしまいたかった。

教育されるだけでも有り難いのに、(略)

という訳だ。


恭介。

奈々は言った。

「ひょっとして・・・、脅されてるの?お父さんかお母さんに・・・。いやまさか。

あ、学校で何か、、変なことされているの?命令されてるとか・・・
そうなのね??」

声が大きくなる。


ななななな奈々を心配させてる、、いちいち頭を考えさせてる。どうしよう・・・

説明するのも面倒臭い状態な恭介。


・・・

「そうなのね??? だったら私が直接文句言ってやるから!!」


・・・ピシッ!

何かが恭介の中で覚醒した。


そうだ。

大昔。。

何だっけ・・・たった一度だけ、、近所の子供たちのボスみたいな男の子に、、おもちゃを取られて、、泣いて帰ってきたことがあった。

いつもはおとなしい「あの子は本当におとなしくて良い子よね」と近所の人から言われているおとなし〜い人形が動いているみたいな無口な奈々が立ち上がって

無言で出て行って

一時間ぐらいしてボロボロになって帰ってきたのだ。

服も破かれてるし、とにかくもう「事故にでも遭ったんですか?」みたいな満身創痍な状態で帰ってきた。手におもちゃを持って。
恭介の。

それから数日間、奈々は散々ボスの子から嫌がらせを受けたようだが(ボスっていうのがあれなので『ボス次郎』という名前にします)
ある日を境にピタッと嫌がらせが収まった。

奈々がそのボス次郎を子分にしていて、あれしろこれしろ、と命令するようになっていた。
逆らうとビンタしていた。

恭介のことは「恭介君」じゃなくて「○○(苗字)様」って呼ぶのよ。

そう命令した。(ボス次郎と恭介はボス次郎のほーが年上)


恭介は聞いた「お、おねえちゃん 何かしたの?」


ちょっと親を脅しただけよ ニッコリ笑って言った。

その笑顔がものすっごい不気味だった。

まるで悪魔か修羅かがめちゃくちゃ演技して最高の笑顔を作っているような
「(誰も出来ないよこんな笑顔・・・!)」と皆が驚くような そんな、、笑顔。


お、親は 関係ないよ!

おねえちゃんやりすぎだよ!

優しい恭介はそんなことを言っていた。


ああいうのは、親が悪いの。
親が悪いから子が、、・・・ほら、子はすぐ親の真似するでしょ。親が悪いから子が影響されるの。元凶は全部親なのよ
雑草を刈り取るには根っこから刈らないと

奈々はホットミルクを飲みながら言った。

「じゃね」 自分の部屋に下がった。


恭介がある朝学校に行ったら、「○○様、お早う御座います。今日は曇っていますね。風邪ひかないようにお気を付け下さい」

とボス次郎が言った。

恭介「ボス次郎さん、あの・・・おねえちゃんのことは気に・・・」

ボス次郎「・・・!!!!おねえちゃんなんて呼んでいるのですか?怒られないのでしょうか・・・」


何も言えなくなった。



・・・

あの日の思い出。

恭介は思い出していた。

「(どうしても逆らえない。何だか分からないけど、決して触れてはいけない・・・
語ってもいけない・・・そういう存在なんだよ 対等でいろだなんて、あ、あ、、有り得ない」


恭介!!何をされてるの?
学校にどんな子がいるの?

大丈夫よ、お姉ちゃんがちゃんと守ってあげるから!
何かされてたら・・・
私ちゃんと守るから!

ねぇ恭介ったら!

ねぇ聞いてる?


奈々はすっかり学校にボスのような存在がいて、その存在から命令を受けるようなことをされているのだと思い込んで取り乱している。


恭介「違います。僕がただ勝手にやっているだけで、、」

単純にあなたを崇拝しているのです。


絶句する。

奈々「やっぱり やっぱりおかしいよ。何があったのよ。
普通の姉弟の関係じゃないでしょ。私に言えないことなの?」

こういうやりとりが10回くらい続いた(想像出来るだろう・・・)。


恭介は言った。

「分かったよ。多分ね、奈々のことが好きなんだよ」

疲れて疲れて疲れてやっと本音が出たようだ。本音というか眠っていたものが出たというか。

(いや、やりとりは100回くらい続いたのかもしれない・・・)


奈々「好き、って 恋愛的な意味で?」(疲れているので簡単に済ませたくなってる)

恭介「うん、そう」


・・・


恭介「でも、、姉弟だからどうこう出来ないし、ずっと僕の片想いだね」


奈々はへたり込んだ。
「良かった・・・」


え?恭介は思わず変な顔と格好になった。


 

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